...悪業成就(じょうじゅ)の為には恩愛の情なぞを顧る暇(いとま)はないであろう...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...相見んと焦(こが)れ給ふ妻子の恩愛は如何に深かるべきぞ...
高山樗牛 「瀧口入道」
...かくてわが 135故郷に遠く恩愛の妻子淋しく日を送り...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...恩愛の 80友は亡べり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...かなしさや! 290恩愛の父母許したる我の良人...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...汝を生める恩愛の母は...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...浅倉当五(あさくらとうご)が雪の子別れには窓の格子こそ実(げ)に恩愛の柵(しがらみ)なれ...
永井荷風 「江戸芸術論」
...同族の犠牲となった恩愛ある内地人を想うと...
中村地平 「霧の蕃社」
...これを天然記念物として今日まで残してくれたわれわれの祖先の恩愛を...
中谷宇吉郎 「琵琶湖の水」
...かくのごとき恩愛(おんあい)は人の眼を忍(しの)んで...
新渡戸稲造 「自警録」
...恩愛も人情もかなぐり捨てて『當家に左樣な者は御座らぬ』と簡單に責任を回避(くわいひ)するのが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ア行音ワ行音であるものはナ行音となる(「恩愛(オンアイ)」オンナイ...
橋本進吉 「国語音韻の変遷」
...分(わ)けられぬ身(み)なれば恩愛(おんあい)の重(おも)きに引(ひ)かれて...
一葉女史 「大つごもり」
...恩愛の絆に縛られて自由を失うのを極度に嫌うのである...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...恩愛厚き父母の膝下(しっか)を離れんとする苦しさは...
福田英子 「妾の半生涯」
...過去の私は恩愛の念から離れることができず...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...こうした恩愛と利得とが彼の自由を腐敗し彼の目を眩ますのも...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...母は覚悟していて下さる)これは子にとって最大な強味であり恩愛でもある...
吉川英治 「新書太閤記」
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