...すなわち彼等の目的(もくてき)は時機(じき)に投じて恩威(おんい)並(なら)び施(ほどこ)し...
石河幹明 「瘠我慢の説」
...恩威併行の適切なる方策により輝かしき成果を挙げている...
石原莞爾 「戦争史大観」
...大将の恩威並び行なう善政は全く北京人をして感涙にむせばせたものであった...
石原莞爾 「戦争史大観」
...誠に当時の日本軍隊の恩威並び行なわれた事蹟は...
石原莞爾 「戦争史大観」
...恩威竝び施して男子の徳全きを得べきなり...
大町桂月 「日月喩」
...恩威並に施すので土着の豪族と其莊園の中の人民との間に自然に君臣の關係が出て來た...
竹越與三郎 「日本の眞の姿」
...あっぱれ恩威並(ならび)行われて候と陛下を小楯(こだて)に五千万の見物に向って気どった見得(みえ)は...
徳冨蘆花 「謀叛論(草稿)」
...一面に於ては恩威兼用の施設に依りて信義を八道に光被せしめんとせり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...一面に於ては恩威兼用の施設に依りて信義を八道に光被せしめんとせり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...恩威ならび行うための口実に事を欠かないのだから――内訓はこうした意味を伝えていた...
服部之総 「撥陵遠征隊」
...恩威ともに行なわれてその向かうところを示すことあらば...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...恩威行なわれざるところなく...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...然りといえども、その賞罰と言い、恩威といい、万民といい、太平というも、悉皆(しっかい)一国内の事なり、一人あるいは数人の意に成りたるものなり...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...恩威竝行はれて天下太平なりし事なれども...
福沢諭吉 「帝室論」
...國會議員の恩威竝行はる可きとも思はれず...
福沢諭吉 「帝室論」
...農家が恩威並び示して田畑の害物を禁厭(まじない)する諸例を挙げていわく...
南方熊楠 「十二支考」
...恩威並び行いしより変って鼠の嫁入り祝いとも...
南方熊楠 「十二支考」
...恩威二つの力をもってなるかなるまいかを詰問する作法なども...
柳田国男 「雪国の春」
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