...と笑うがごとく泣くがごとく恨むがごとく嘲けるごとく...
泉鏡花 「活人形」
...恨む途端(とたん)に...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...明けても暮れても政治の奔走で、おそらく家庭のことなど眼中にはないのだろうと、恨むどころか、もはや何十年来まったく諦めてきた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...……あんたは私を恨まないの? 私を恨むことができないの?」「僕は恨まないだろう...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...斉彬を恨むような心さえ起ってきた...
直木三十五 「南国太平記」
...医者を恨むであろうか? ――神は全知全能だから...
永井隆 「この子を残して」
...それとしらない石川さんはその後私を大変恨むやうになりました...
野口雨情 「石川啄木と小奴」
...その男の無情を恨む女の姿を想像して...
浜尾四郎 「悪魔の弟子」
...我れは君に厭はれて別るゝなれども夢いさゝか恨む事をばなすまじ...
樋口一葉 「ゆく雲」
...金さんの力で、ひねられてたまるもんけ」と、恨むまなざしで、友達を見た...
火野葦平 「花と龍」
......
正岡子規 「俳人蕪村」
...恨むならてんでんを恨めばいいんだ...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...恨むらくは、梅花は散ってしまう」「美人の美も長くはありません」「そう先を考えたら何もかも儚(はかな)くなる...
吉川英治 「三国志」
...然るに、恨むらくは、兵少なく、地利あらず、いま一陣にやぶれて、臣孔明に万恨(ばんこん)を託され、江水の縁を頼って、呉に合流せんことを衷心(ちゅうしん)ねがっているわけであります...
吉川英治 「三国志」
...恨むか」「お恨みします...
吉川英治 「私本太平記」
...恨むらくは兄へそれはいえず...
吉川英治 「私本太平記」
...そして自分を恨むことを忘れていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...「……お通、わしを恨むな、仏となれば、わしもそなたに恨みはない、すべては約束ごと...
吉川英治 「宮本武蔵」
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