...己が引剥(ひはぎ)をしようと恨むまいな...
芥川龍之介 「羅生門」
...西山さんのお嫁さんを恨む事は無い...
太宰治 「斜陽」
...みずから恨むだけのことである...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ジャックリーヌを恨むようになった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...恨むらくは少しく古今の書籍を読んで...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...憂き指に薄墨散りぬ思ふこと恨むことなど書きやめて寝ん日記など書き出したが筆もつ指に薄墨が散つた...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...恨むらくは彼は一篇の文章だも純粋の美文として見るべき者を作らざりき...
正岡子規 「俳人蕪村」
...恨むことも腹を立てることもあるのが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それにたよっている人は恨むことがあっても...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...女の恨むのも道理なほどの途絶えを作ったのは自分であるが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...遠慮して呉れると恨むよ...
山本周五郎 「百足ちがい」
...ただ恨むらくは、この際の太郎義信も、時すでに水面も暗い黄昏(たそがれ)であったといえ、みすみす眼前にあった謙信を、上杉謙信とも知らずに遂に逸したことである...
吉川英治 「上杉謙信」
...彼は恨むがごとく...
吉川英治 「三国志」
...同志の韋晃は、刑場に坐って、すでにその頭(こうべ)へ、刃の下らんとする刹那、「待てっ」と、刑吏をにらみつけて、からからと自嘲を洩らしたと思うと、「恨むべし、恨むべし...
吉川英治 「三国志」
...ただ恨むらくは、かんじんな半兵衛重治(しげはる)が、相変らず壮健でない...
吉川英治 「新書太閤記」
...滅失の淵にある人に真実の感動を与え他を恨む心や猜疑(さいぎ)を捨てさせ...
吉川英治 「新書太閤記」
...「長頼、恨むなよ...
吉川英治 「新書太閤記」
...人を恨むことにすら出来ない質(たち)の又八であった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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