...婦(をんな)に怨恨(うらみ)...
泉鏡太郎 「艶書」
...苦悶(くもん)と悔恨(かいこん)とをつづけてきたのである...
伊藤左千夫 「老獣医」
...紫色の波長く恨をひいてこの流...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...ところが今度の戦争は民族的の戦争で急に恨みが解(と)けぬ...
大隈重信 「吾人の文明運動」
...常々暗誦(あんしよう)して居る長恨歌(ちやうごんか)を極めて声低く吟(ぎん)じ始めた...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...「多情多恨(たじょうたこん)」であった...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...遺恨を含んだ激しい早口で苦情を並べたてながら...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...かけがえが無いじゃありませんか」心から恨めしげに...
中里介山 「大菩薩峠」
...さうしてとりかへしのつかない悔恨ばかりが野鼠のやうに走つて行つた...
萩原朔太郎 「青猫」
...金さんの力で、ひねられてたまるもんけ」と、恨むまなざしで、友達を見た...
火野葦平 「花と龍」
...千載の恨みを晴したやうな気がした...
牧野信一 「爪」
...この女御がする批難と恨み言だけは無関心にしておいでになれなかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...何で貴殿に怨恨(うらみ)を含みましょう...
吉川英治 「剣難女難」
...かの白楽天(はくらくてん)の長詩「長恨歌」の中で...
吉川英治 「新・水滸伝」
...私とて天子そのひとに恨みもなし...
吉川英治 「新・水滸伝」
...山伏は旅の道から尾(つ)いてきたこの三界無縁の犬を、さすがに、酷(むご)くも捨てかねて、「その代り、黒、俺と一緒に、野たれ死をしても、俺を恨むな...
吉川英治 「親鸞」
...悪謀の失敗から、将門を恨むのは、逆恨みだと、露骨にいっている者さえある...
吉川英治 「平の将門」
...貴様達は知るまいが……復讐……この恨を晴らすために……晴らすために……ああ愉快だ……俺は復讐のために生きるんだ……俺は貴様達に跪(ひざまづ)いて憐(あわれみ)を乞わしてやるんだ……地面(じべた)へ手をつかして……』と猛り狂うのを折よく入って来た父と下男との手を借りてメルジイが戸外へ突き出しました...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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