...それよりも多くの羞恥の念とを與へた...
石川啄木 「硝子窓」
...思いがけぬ羞恥の念がじりじりと拡がって来たのである...
梅崎春生 「日の果て」
...それをまるで病的と言ってもよいほどの羞恥の念をもって眺め...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...讀み返すのもおそろしい、羞恥の念と、恐怖の情で、消えもいりたい思ひがします...
太宰治 「猿面冠者」
...羞恥の念に顏を火照らせて叫んだ...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...羞恥の念をいだきながら自覚する...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...羞恥の念は、思い切り醜悪な行為をしている瞬間にも、わたしの心を離れることがなかった...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...全く羞恥の念もないかのようでした...
豊島与志雄 「白蛾」
...久美子は突然羞恥の念に襲われ...
久生十蘭 「肌色の月」
...今はそのなごりを心の内のどこかに潜んでゐる羞恥の念に求めるより外はなかつた...
水野仙子 「嘘をつく日」
...ある動物に羞恥の念ある証としてすこぶる有益だが...
南方熊楠 「十二支考」
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