...身も世もなきほど恥じらい...
太宰治 「喝采」
...もじもじ恥じらいつつも...
太宰治 「二十世紀旗手」
...アルクイスト 笑い――恥じらい――守ること...
カレル・チャペック Karel Capek 大久保ゆう訳 「RUR――ロッサム世界ロボット製作所」
...耐えきれなくなる日が来たらどうしようたとえ君が小鳥のようにひろげた手で死のかなたからなだめようとしても恥じらいやすいその胸でいかに優しくおさえようとしてもわれわれの心に灼きついた君の屍体の屈辱が地熱のように積み重なり野望にみちたみにくい意志の威嚇(いかく)によりまた戦争へ追いこまれようとする民衆のその母その子その妹のもう耐えきれぬ力が平和をのぞむ民族の怒りとなって爆発する日が来る...
峠三吉 「原爆詩集」
...うわべをつくろう恥じらいもなく...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ことにその困窮な身分についての誤った恥じらいから...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...オリヴィエは多少恥じらいながらも...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...青年期にあった男の恥じらいが少しもないのだ...
林芙美子 「晩菊」
...レスブリッジを見つめる目には恥じらいと控えめが半ばしているが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...恥じらいすら瞳に浮かんでいる...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...この恥じらいは知っている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...恥じらいもなく男たちの格闘の中にうちまじれり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ことわたし自身に関する場合は((c)ホメロスは「貧乏人にとって恥じらいは愚かなる徳なり」と...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...令嬢は恥じらいながら辞退した...
夢野久作 「黒白ストーリー」
...恥じらい顔だった...
吉川英治 「私本太平記」
...僧侶とみて、恥じらい顔に...
吉川英治 「私本太平記」
...草笛は、年ばえ過ぎた花嫁のように、恥じらいながら、銚子の柄を把った...
吉川英治 「平の将門」
...若い武蔵は顔の血に恥じらいをふくんだ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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