...さうして彼は貧しい者を恤むだけでは滿足が出來なかつた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...われは神の最大の矜恤...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...国防献金ももはや問題とならない(但し恤兵(じゅっぺい)事業等は郷党の心からなる寄附金による事が望ましい)...
石原莞爾 「戦争史大観」
...すなわち主は慈悲深くかつ矜恤(あわれみ)ある者なり」と...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...小学校の生徒が親にねだって恤兵部(じゅっぺいぶ)へ金を寄付したりするような極端なことは不必要であるが...
丘浅次郎 「戦争と平和」
...領内の百姓に恤んだことがあつて以来...
薄田泣菫 「茶話」
...失産貧窮に因れる救恤費の増加...
田中正造 「公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書」
...憮恤(ぶじゅつ)恵養...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...なほ幕府より撫恤を蒙れる例もあり...
原勝郎 「吾妻鏡の性質及其史料としての價値」
...有名無実だった連合国側の俘虜救恤事務(ふりょきゅうじゅつじむ)を本格に据えなおすのが目的だった...
久生十蘭 「ノア」
...こんど日本赤十字社に俘虜救恤委員部というのができました...
久生十蘭 「ノア」
...救恤品の梱包をロードスターの座席に山のように積みあげて薄暗い仲通から走りだした...
久生十蘭 「ノア」
...救恤貧民の多いことは不可避的に結びついているのであり...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...また能く余の衆生を存恤す...
南方熊楠 「十二支考」
...賑恤(しんじゆつ)もする...
森鴎外 「大塩平八郎」
...お矜恤(あわれみ)下さいませ...
夢野久作 「瓶詰地獄」
...被官の輩(ともがら)には恤(あわれ)まず...
吉川英治 「新書太閤記」
...貧しい公卿を救恤(きゅうじゅつ)するに努めた...
吉川英治 「新書太閤記」
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