...詩酒の風流を恣(ほしいまま)にするには...
芥川龍之介 「奇遇」
...事実の上はその情意を恣(ほしいまま)にしていわゆる傾城傾国(けいせいけいこく)をやる...
大隈重信 「現代の婦人に告ぐ」
......
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...WHISTLER(ホイスラー)はフランスに暮してある時はまた日本に対する NOSTALGIE(ノスタルジー)を恣にしたが...
高村光太郎 「緑色の太陽」
...或は凶を行うて自ら恣(ほしいまま)にす...
田中貢太郎 「令狐生冥夢録」
...……自己克服、いひかへれば過去一年間の、あまりに安易な、放恣な、無慚な身心を立て直さなければなりません、……アルコールでさへ制御し得なかつた私ではなかつたか...
種田山頭火 「其中日記」
...一部分または一方面の記載を恣にとり出して...
津田左右吉 「日本歴史の研究に於ける科学的態度」
...)三以上は、神代の物語や上代の歴史やに関する固陋な、または放恣な、主張についていったのであるが、これと同じような主張は、例えば大化改新とか南北朝の争とか下っては明治維新とかいう後代の歴史上の問題に関しても、また行われていたが、今はそれらにはふれないことにする...
津田左右吉 「日本歴史の研究に於ける科学的態度」
...それが全くの偶然(恣意)に再び還元されて了うのである...
戸坂潤 「思想としての文学」
...気儘(きまま)勝手に自由な跳躍を恣(ほしいまま)にするにいい雨ではないか...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...二人の少年によって恣(ほしいまま)にされている時...
中里介山 「大菩薩峠」
...その専恣を押えた...
蜷川新 「私の歩んだ道」
...諸人の恣(ほしいまま)な眼から遠ざけて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...気の毒なるは主人公の身持不行儀にして婬行を恣にし...
福沢諭吉 「女大学評論」
...【五二】暴戻恣...
箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...その放恣な矢を石牢の中へまで放ったのは...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...侵略者達に帰属させられている地球外との連関や奇形性が純粋な神話ではないという恣意的な仮定に基づいている...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...ふくよかな肩の感触を恣(ほしいまま)にした方が...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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