...平氏が藤門の長袖公卿を追ひて一門廟廊に満つるの成功を恣にせるは...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...請ふ吾人をして恣に推察せしめよ...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...何処となく洞察を恣(ほしいまま)にするやうな...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...さうして此問題に觸れる人は大抵自分は強いと云ふ自覺を得て自分のちからの意識に就いて飽くことを知らざる享樂を恣にしてゐるやうである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...恣に出沒することを感ずる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...絶望的な努力か自我獨存の悲痛(又は寂寥又は自恣又は斷念)かに在るのかも知れないのである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...情の恣(ほしい)ままな...
有島武郎 「或る女」
...左大臣が権勢を恣(ほしいまゝ)にしていた間こそ...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...放恣(はうし)なる自然の発展を人に示さなくつても済むだのであらうが...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...またあるいは儒教思想による恣な臆説から...
津田左右吉 「日本歴史の研究に於ける科学的態度」
...ことさらに作ッた偃蹇恣雎(えんけんしき)...
イワン・ツルゲーネフ Ivan Turgenev 二葉亭四迷訳 「あいびき」
...それが全くの偶然(恣意)に再び還元されて了うのである...
戸坂潤 「思想としての文学」
...結婚は堂々としていてしかも放恣(ほうし)でなくちゃいかん...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...疇昔(きのう)のごとく散行の興を恣(ほしいまま)にすることのできない身となった...
永井荷風 「放水路」
...二人の少年によって恣(ほしいまま)にされている時...
中里介山 「大菩薩峠」
...あるいは頑冥(がんめい)な排他的(はいたてき)主張を恣(ほしいまま)にする神道(しんとう)の宗派をいうのではない...
新渡戸稲造 「自警録」
...甘果恣(ほしいまま)に口にすと聞いたが今日始めて見る...
南方熊楠 「十二支考」
...究竟清風明月を歌ひ神仙隠逸を詠じ放浪自恣なるに過ぎず...
山路愛山 「頼襄を論ず」
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