...唯ちょっとした恣意(しい)が人の命をうばう事もあり得る...
梅崎春生 「日の果て」
......
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...さうかと思ふと殿のやうに女を女と思はず自分さへ歡樂を恣にすればそれで好いと思つてゐる人もある...
田山花袋 「道綱の母」
...その利用のしかたは極めて恣なものであった...
津田左右吉 「日本歴史の研究に於ける科学的態度」
...)三以上は、神代の物語や上代の歴史やに関する固陋な、または放恣な、主張についていったのであるが、これと同じような主張は、例えば大化改新とか南北朝の争とか下っては明治維新とかいう後代の歴史上の問題に関しても、また行われていたが、今はそれらにはふれないことにする...
津田左右吉 「日本歴史の研究に於ける科学的態度」
...放恣(ほうし)な行動...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...これらの婦女は恣(ほしいまま)にその淫情を解放して意気揚々いささかの羞(はず)る色だもなし...
永井荷風 「浮世絵の鑑賞」
...我が放恣の生涯も四十歳に及びて全く行詰りしが如し...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...二人の少年によって恣(ほしいまま)にされている時...
中里介山 「大菩薩峠」
...此清光を恣にして敢て人員の乏しきを憂へず...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...我々がそっくりに対象を捏造するだけでなく恣意的に捏造した印象の現れ...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...勝利者の恣意によって敗者側を裁くことが...
平光吾一 「戦争医学の汚辱にふれて」
...お玉の想像もこんな時には随分放恣(ほうし)になって来ることがある...
森鴎外 「雁」
...* 印刷工や校正者の恣意ないし粗漏のために生じる欠点...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...恣(ほしいまま)に削(けず)った...
吉川英治 「新書太閤記」
...放恣(ほうし)な快楽とか安易な自由とか...
吉川英治 「新書太閤記」
...侵略者達に帰属させられている地球外との連関や奇形性が純粋な神話ではないという恣意的な仮定に基づいている...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...ふくよかな肩の感触を恣(ほしいまま)にした方が...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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