...死にまでその恣(ほしいま)まな姿を変えない人もある...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...君広長舌(こうちょうぜつ)を掉い無碍弁(むげべん)を恣にして頻に居士の耳を駭(おどろ)かす...
宇田川文海 「松の操美人の生埋」
...唯ちょっとした恣意(しい)が人の命をうばう事もあり得る...
梅崎春生 「日の果て」
...放恣(ほうし)な行動...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼の恣(ほしいまま)な言葉には皆不快を感じていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...恣意が独創の外貌をつけはじむる時...
中井正一 「レンズとフィルム」
...君江は今までいかほど淫恣(いんし)な生活をして来ても...
永井荷風 「つゆのあとさき」
......
中谷宇吉郎 「雪」
...一般の活動を恣(ほしいまま)にする自由の天地はもとのごとくに存在して...
夏目漱石 「坑夫」
...空想において二つの観念を恣意的に結合させる時ですら...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...其夫婦の一方が契約を無視し敢て婬乱不品行を恣にし他の一方を疏外するが如きは...
福沢諭吉 「女大学評論」
...子供は極めて放恣で父母の拘束を受けないので...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...自己の頭脳の中で恣(ほしいまま)なる構想をするのでなく...
三木清 「科学批判の課題」
...せっかく得た勝利をもういっぺん運命の恣意(しい)に委ねようとするものである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それにはかなり大胆な放恣(ほうし)な姿勢をとらなければならないし...
山本周五郎 「思い違い物語」
...青空を舞ふ雲の姿の恣に委せて...
吉江喬松 「山岳美觀」
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吉川英治 「私本太平記」
...「孔子世家」はこれらの記録をきわめて恣意(しい)的に利用したために...
和辻哲郎 「孔子」
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