...青紫に列るの横暴を恣にせる平氏の中心的人物としての入道相国を見たり...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...彼が折花攀柳の遊宴を恣にしたるが如き...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...紅燈緑酒の間に長夜の飲を恣にしたる平氏政府も...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...必ず凌辱(りょうじょく)を恣(ほしいまま)にした...
芥川龍之介 「桃太郎」
...情の恣(ほしい)ままな...
有島武郎 「或る女」
...該劇(かのざ)は近日(このごろ)炎帝特に威を恣にするを以て...
宇田川文海 「松の操美人の生埋」
...奉行と称して恣に張行せしむるの間...
太宰治 「右大臣実朝」
...秋晴の日などに展望を恣にしやうと思ふなら...
近松秋江 「箱根の山々」
...一々の物語のそういう解釈は確実な根拠がない恣意のものであるために...
津田左右吉 「日本歴史の研究に於ける科学的態度」
...放恣(ほうし)な錯乱した定まりない同じ目つき...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ついに放恣と個人性とに仮託的重要さをあたえるにいたった...
中井正一 「絵画の不安」
...恣意が独創の外貌をつけはじむる時...
中井正一 「レンズとフィルム」
...この放恣浩蕩(ほうしこうとう)なる自己陶酔から...
中里介山 「大菩薩峠」
...山靈風虚の賜を恣にせむ...
長塚節 「草津行」
...手当り次第に一人(ひとり)ぼつちの乱読を恣(〔ほしいま〕)まにした時(とき)ですら...
夏目漱石 「点頭録」
...その専恣を押えた...
蜷川新 「私の歩んだ道」
...諸人の恣(ほしいまま)な眼から遠ざけて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その人間性を恣(ほしいまま)にできる天然の童(わっぱ)のようなものだった...
吉川英治 「私本太平記」
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