...俺は又テマに囘顧して餘りに放恣なる開展を抑へる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...あまりに情を放ちて自ら恣(ほしいまゝ)にするさまも見えき...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...鑑賞者が恣に口を出す事になると...
高村光太郎 「緑色の太陽」
...予ハ二十分以上モ所謂ネッキングヲ恣(ほしいまゝ)ニシタ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...恣(ほしいまま)な解釈を加えたりして...
津田左右吉 「建国の事情と万世一系の思想」
...放恣(ほうし)な錯乱した定まりない同じ目つき...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...天才の概念が放恣と狂気の概念に...
中井正一 「現代美学の危機と映画理論」
...二人の少年によって恣(ほしいまま)にされている時...
中里介山 「大菩薩峠」
...更に季氏の宰(さい)・陽虎の恣(ほしいまま)な手に操られて行く...
中島敦 「弟子」
......
仲村渠 「冒険」
...この種のいわゆる支那の奇書くらい放恣(ほうし)な幻想がその翼をかって...
中谷宇吉郎 「『西遊記』の夢」
...静かな夜を恣(ほしいまま)にする事が出来ない事がよくあった...
夏目漱石 「それから」
...至急の急は則ち性慾を恣(ほしいまま)にするの一事にして...
福沢諭吉 「女大学評論」
...辛抱強い研究と十分立証された証拠に代えるに放恣な空想と無根拠な主張をもってすれば...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...それにはかなり大胆な放恣(ほうし)な姿勢をとらなければならないし...
山本周五郎 「思い違い物語」
...恣(ほしいまま)に削(けず)った...
吉川英治 「新書太閤記」
...私権を恣(ほしいまま)にし...
吉川英治 「新書太閤記」
...権(ケン)ヲ用イ政(マツリ)ヲ恣(ホシイママニ)シテ富財ヲ私(ワタクシ)スルコト多年...
吉川英治 「新・水滸伝」
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