...いつも頂戴ばかりしていて恐縮ですが...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...恐縮ですがお願いいたします……と丁寧に云うんだよ...
海野十三 「深夜の市長」
...「わざわざこんなもののために飛んで来ていただいて恐縮ですなア」「いや...
海野十三 「地球盗難」
...どうもこれは恐縮です」お父さんは私の好意を心から感謝するように幾度も頭を下げてから...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「妖影」
......
関口存男 「移轍(Anakoluth)」
...「早朝から恐縮ですが...
田中貢太郎 「法華僧の怪異」
...御多忙のところを甚(はなは)だ恐縮ですが...
谷崎潤一郎 「途上」
...恐縮ですがウィルソンさん...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「赤毛連盟」
...「お酒まで用意して頂いて、恐縮ですね...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...田舎なんぞにそうたんとは転がっておりませんよ」「恐縮です」「一枚描いて下さらんか」「御希望なら...
中里介山 「大菩薩峠」
...「そういうわけで、拙者の奥の細道は、狩野永徳というそぞろ神にそそのかされたのですが――明日はとりあえず、観瀾亭へ行って永徳に見参したいと思うのです、簡単に許されましょうかな」こういって女史にたずねると、女史は、「それは容易(たやす)いことです、月見御殿の拝見ならば、よい伝手(つて)がございますから、わたくしが御案内を致しましょう、山楽の襖絵といわれますものは、わたくしもかねて拝見は致しておりましたが、あなた様と御一緒に拝見すれば、またよい学問を致します」「いや、それは恐縮です、拙者こそ、あなたのような学者に、御自身案内をしていただくということが、はからざる光栄でした...
中里介山 「大菩薩峠」
...ヴントのような専門の大家に対して異説を立てるのははなはだ恐縮ですが...
夏目漱石 「創作家の態度」
...いやわざわざ御呼び立て申して恐縮です」と主人は例によって例のごとく竜頭蛇尾(りゅうとうだび)の挨拶をする...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...僕が恐縮ですから...
牧野信一 「夜の奇蹟」
...総督がお目障りになって甚だ恐縮ですが...
三浦環 「お蝶夫人」
...これは恐縮です」など主任に茶をついで貰っている...
宮本百合子 「刻々」
...それでは恐縮です」万三郎もすぐ立とうとした...
山本周五郎 「風流太平記」
...「恐縮です」「いや...
吉川英治 「宮本武蔵」
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