...すべてのさま物凄く恐ろしげなり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...いかにも恐ろしげな名まえだからね...
江戸川乱歩 「奇面城の秘密」
...いまの話の「恐ろしげな名まえ」ということばで...
江戸川乱歩 「奇面城の秘密」
...泣くとも喚くとも判ちぬ世にも恐ろしげな宇吉の声が...
大阪圭吉 「三狂人」
...屈んでのぞき込んでいる自分たちの蒼ざめた恐ろしげな顔とのほかには...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...「郊外の住宅へ帰る」ようにデゴロビビウだのヴォドだのイグロなんかという恐ろしげな名の島へ上陸して行くヘルシンキの勤人(つとめにん)...
谷譲次 「踊る地平線」
...恐ろしげな遠い一種の叫喚の声...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...枝を束ねた桑畑の畝間にすっと延び出して僅かに白い花が見え出してまだ麦が首を擡げない頃は其短い麦の間に小さな体にしては恐ろしげな毛を頭に立てた雲雀がちょろちょろと駈け歩いて居る...
長塚節 「太十と其犬」
...「あー! 彼は彼女の父だったのか」学生は恐ろしげな身振りをして言った...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...警視庁では誰一人この恐ろしげな足音を知らぬものはない...
久生十蘭 「魔都」
...まるで骸骨のように痩せ細ってしまったこの恐ろしげな初老の探偵は...
久生十蘭 「魔都」
...恐ろしげな歪んだ薪架がある...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「鐘塔の悪魔」
...猶折々は河の真中に岩の現はれて白波打ち寄するなど恐ろしげなるに船頭は横ふりむきて知らぬ顔すれば舟は心得顔にやす/\とそをよけてぞ流れける...
正岡子規 「かけはしの記」
...「我々が死をとりまくあの恐ろしげな顔付や道具立てこそ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...また四肢が逞しく強そうで吼(ほ)え声も高く恐ろしげなところから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...名を張飛とかいう恐ろしげな大将が四...
吉川英治 「三国志」
...昨日今日の恐ろしげな人の有様...
吉川英治 「私本太平記」
...いかばかり恐ろしげなお気もちで通られたことか...
吉川英治 「新書太閤記」
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