...軍紀(モラール)を喪失したことを...
石川欣一 「比島投降記」
...吾々自身の誇りである機械を創造したところの発明能力を喪失した...
石川三四郎 「社会的分業論」
...人語を喪失した石上の修道者か何かのように...
犬田卯 「沼畔小話集」
...考える力を喪失した...
梅崎春生 「桜島」
...そのために今急に肉体的な力まで喪失したような感じがした...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...精神を喪失した案山子のような彼と...
豊島与志雄 「朝やけ」
...人は日常如何に多くのことを捕捉したり喪失したりしていることでしょう...
豊島与志雄 「夢の図」
...一切のものを喪失した...
萩原朔太郎 「宿命」
...僕の喪失した記憶の疼きといったようなものが...
原民喜 「夢と人生」
...彼がちょうど現在そうであるように意識を喪失したままで...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...人間の情性を喪失したような異常者の集団だった...
久生十蘭 「ノア」
...記憶を喪失したり...
平林初之輔 「誰が何故彼を殺したか」
...倫理の本から幸福論が喪失したということはこの混乱を代表する事実である...
三木清 「人生論ノート」
...日本でいうならば明治二十年頃から一切の民藝は急速にその美を喪失した...
柳宗悦 「工藝の道」
...そうしてこの道徳的秩序を保たない者は社会的存在を喪失した...
柳宗悦 「工藝の道」
...実際にも女であることを喪失したため...
山本周五郎 「季節のない街」
...あらゆる力を喪失したようにみえながら...
山本周五郎 「新潮記」
...祖神人の建國精神をも喪失した國民となして...
吉川英治 「折々の記」
便利!手書き漢字入力検索