...そんなに恐れ入るのはまだ早い...
江見水蔭 「備前天一坊」
...「巡査にお引渡しは恐れ入る...
薄田泣菫 「茶話」
...アーサー・ヤングをも含めて多くの農業上の有名な著作によって少しも恐れ入ることなく...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...顔回は恐れ入るが肱枕(ひじまくら)でごろ寐(ね)をするところだけは似ている...
中勘助 「結婚」
...ああ逆上(のぼせ)ても恐れ入る...
中里介山 「大菩薩峠」
...御謙遜(ごけんそん)では恐れ入る...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...突立(つった)っているものかね」「刑事だって懐手をしないとは限るまい」「そう猛烈にやって来ては恐れ入るがね...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...すぐ冗談にしてしまう」「燕雀(えんじゃく)焉(いずく)んぞ大鵬(たいほう)の志(こころざし)を知らんやですね」と寒月君が恐れ入ると...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...涜(けが)れがあっては恐れ入る...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...手前は急に糠だらけな前掛を気にしていたじゃないか」「…………」新助はすっかり恐れ入ると急に背中の傷が痛み出したらしく...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...これ、どうしたことじゃ」父親の佐仲は、血潮に汚れるのも構わず、娘の身体を駕籠から抱きおろしかけましたが、フト其処が――娘が今宵嫁入るはずの、弥左衛門町の田原屋の店先だった事に気がつくと、「恐れ入るが、田原屋殿...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...万法帰一から脱体したものであらうが唯恐れ入る外はない...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...たいへん幼稚なもので恐れ入るが...
堀辰雄 「ハイネが何處かで」
...法のために世に住する摩訶迦葉とはこの人これなりと呵(か)するので一同睾丸縮み上って恐れ入る...
南方熊楠 「十二支考」
...恐れ入りました」「恐れ入るではすまない...
吉川英治 「新書太閤記」
...主人が、末座にすわって、挨拶しかけたので、藤吉郎はあわてて、「いや恐れ入る...
吉川英治 「新書太閤記」
...これだけでよろしゅうござるか』『あ……恐れ入る...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...……暫く』『何ぞまだ……?』『お願いがござります』『仰っしゃってみるがいい』『余(よ)の儀ではありませぬが、介錯人が、腕に聞えのある高安平四郎とあれば、私も身躾(みだしな)みして、立派に死にたいと存じます』『いや、尤(もっと)もなおことば』『就(つい)ては、甚だ恐れ入るが、妻の許まで、使を走(は)せて、水装束(みずしょうぞく)を取寄せたいと存じますが、お許し下さいましょうか』『はて、其許(そこもと)に、妻がござったか』『萩井十太夫殿の娘小夜は、十太夫殿の御病気のため、挙式は取り遅(おく)れましたなれど、自分の云い交した妻に相違ございませぬ...
吉川英治 「夏虫行燈」
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