...要するに時代おくれじゃないか」「ハハハハこりゃ少し恐れ入るな...
伊藤左千夫 「浜菊」
...この趣向には大抵の奴が恐れ入るぢやらうて...
薄田泣菫 「茶話」
...そうして父の聞えない所で、「どうもあんな朝貌を賞(ほ)めなけりゃならないなんて、実際恐れ入るね...
夏目漱石 「行人」
...本来なら向(むこう)が恐れ入るのが人間だろうじゃないか...
夏目漱石 「二百十日」
...ただもう恐れ入る外は無い...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...もう一度山名屋へ行つて見ようか」平次は恐れ入るガラツ八をつれて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...これ、どうしたことじゃ」父親の佐仲は、血潮に汚れるのも構わず、娘の身体を駕籠から抱きおろしかけましたが、フト其処が――娘が今宵嫁入るはずの、弥左衛門町の田原屋の店先だった事に気がつくと、「恐れ入るが、田原屋殿...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...」「あまりに不束(ふつつか)にて恐れ入るばかりでございます...
室生犀星 「津の国人」
...」「ただ恐れ入るばかりでございます...
室生犀星 「津の国人」
...「オオそんなに恐れ入るには及ばぬ...
夢野久作 「白髪小僧」
...お在(い)でられるかな」「いらっしゃると思いますが」「恐れ入るが...
吉川英治 「新書太閤記」
...――恐れ入るが、お取次ぎねがいたい」大声でなければ届かない...
吉川英治 「新書太閤記」
...が――更に辞を低くして、『恐れ入るが、一言、口上をもって、お伝え賜(たま)わるまいか』『お上へ、伝達の上でなくては、何事も致しかねる』『然らば……覚え書一通、お書きとり願って、目付衆まで、伺って戴(いただ)きたい』やむなく、挨拶人は筆を執って、『仰せられい』と、渋々(しぶしぶ)、聞き書きを認(したた)めだした...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...何うなといいのだ』『では恐れ入るが』『越したばかりじゃ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...恐れ入るが、暫時(ざんじ)、休息のため、御寺内を拝借したい...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...『甚だ恐れ入るが...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...「おたのみ申します」まず、軽くそこを叩いて、「夜分、恐れ入るが、お願いの者でござる...
吉川英治 「宮本武蔵」
...彼はただ恐れ入るばかりな容子だった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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