...「原稿料を半分頂戴」といって来たには恐れ入る...
石川欣一 「可愛い山」
...要するに時代おくれじゃないか」「ハハハハこりゃ少し恐れ入るな...
伊藤左千夫 「浜菊」
...相手は恐れ入るだろう」特務機関長は...
海野十三 「鬼仏洞事件」
...ただ恐れ入るより他なかった...
大阪圭吉 「死の快走船」
...それにしても社長は少々恐れ入るね...
相馬泰三 「六月」
...恐れ入るよ! あ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...あれで江戸ッ児専売のつもりなんだから恐れ入る...
中里介山 「大菩薩峠」
...叱られでもしたように恐れ入る風情(ふぜい)を...
中里介山 「大菩薩峠」
...突立(つった)っているものかね」「刑事だって懐手をしないとは限るまい」「そう猛烈にやって来ては恐れ入るがね...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...「これは恐れ入る...
久生十蘭 「ひどい煙」
...なんだ」「ぶしつけで恐れ入るのですが...
久生十蘭 「雪間」
...警視庁の親切なのに恐れ入るなぞ...
夢野久作 「お茶の湯満腹談」
...私事を申しては恐れ入るが...
吉川英治 「大岡越前」
...お在(い)でられるかな」「いらっしゃると思いますが」「恐れ入るが...
吉川英治 「新書太閤記」
...邸の勝手を左様に心得ているのか」「恐れ入ります」「何を恐れ入るか」「決して...
吉川英治 「新書太閤記」
...おそれいりました」「ただ恐れ入るじゃあ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...が――更に辞を低くして、『恐れ入るが、一言、口上をもって、お伝え賜(たま)わるまいか』『お上へ、伝達の上でなくては、何事も致しかねる』『然らば……覚え書一通、お書きとり願って、目付衆まで、伺って戴(いただ)きたい』やむなく、挨拶人は筆を執って、『仰せられい』と、渋々(しぶしぶ)、聞き書きを認(したた)めだした...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...「恐れ入る」と、武蔵も、かろい会釈をして、安房守の年輩を見ると、もう前歯は三本も抜けているが、皮膚の艶(つや)は、老人ぎらいな負けん気をあらわし、少し白いのも交じってはいるが、太い口髯(くちひげ)を、左右へ生やして、その髯がまた、歯のない唇のまわりの梅干皺(じわ)を巧くかくしているのであった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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