...「そう云われると恐れ入るが...
芥川龍之介 「奇怪な再会」
...「原稿料を半分頂戴」といって来たには恐れ入る...
石川欣一 「可愛い山」
...それにしても社長は少々恐れ入るね...
相馬泰三 「六月」
...恐れ入るばかりである...
太宰治 「天狗」
...己れより小さな犬にすら尾を低(た)れて恐れ入る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...恐れ入るよ! あ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...あれで江戸ッ児専売のつもりなんだから恐れ入る...
中里介山 「大菩薩峠」
...主人は恐れ入るかと思うと「あの師匠はいやに上品ぶって自分だけ人間らしい顔をしている...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...もう一度山名屋へ行つて見ようか」平次は恐れ入るガラツ八をつれて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...これ、どうしたことじゃ」父親の佐仲は、血潮に汚れるのも構わず、娘の身体を駕籠から抱きおろしかけましたが、フト其処が――娘が今宵嫁入るはずの、弥左衛門町の田原屋の店先だった事に気がつくと、「恐れ入るが、田原屋殿...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...恐れ入ることは無いぢやないか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...恐れ入る外はござりませぬ」すると...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...法のために世に住する摩訶迦葉とはこの人これなりと呵(か)するので一同睾丸縮み上って恐れ入る...
南方熊楠 「十二支考」
...T「気障言うないこの禿げ頭ッ!」タハッと徳兵衛恐れ入る...
山中貞雄 「なりひら小僧」
...各、恐れ入るが、ここへ潜(もぐ)って、追い出して下されい」誰も、返辞をしなかった...
吉川英治 「下頭橋由来」
...お在(い)でられるかな」「いらっしゃると思いますが」「恐れ入るが...
吉川英治 「新書太閤記」
...『甚だ恐れ入るが...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...「おたのみ申します」まず、軽くそこを叩いて、「夜分、恐れ入るが、お願いの者でござる...
吉川英治 「宮本武蔵」
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