...又無暗に贋物を恐がる人もある...
會津八一 「支那の明器」
...恐がるのだつて理窟にあはない恐がり方だつて附加へて云ひましたね...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...と云って徒(いたずら)に恐がるのではなく...
谷崎潤一郎 「細雪」
...恐がる道理ないやないか」いうて無理にもペン持たそとするのんで...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...逢うのを恐がるようになったのである...
豊島与志雄 「或る女の手記」
...子供達や清が猶更恐がるようになりはしませんでしょうかしら...
豊島与志雄 「白血球」
...」「それじゃあ何も恐がることはないよ...
豊島与志雄 「変な男」
...俺(おれ)は何も恐がるわけじゃねえし...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...恐がることもいらないんだ...
久生十蘭 「キャラコさん」
...そして又この慈悲心正助に何の御用がおありなさいますか?」竜の駒の背中にのつた美しい女は答へました――「ちつとも恐がることもなければ...
宮原晃一郎 「竜宮の犬」
...恐がると言うのは聞こえない話だぞ...
三好十郎 「斬られの仙太」
...なんでございますか」「恐がることはない...
山本周五郎 「新潮記」
...灯を恐がるかのやうに...
吉川英治 「折々の記」
...妙に茶を恐がる者はない...
吉川英治 「折々の記」
...意気地なく恐がる人間のせいだろ」不平満々なのである...
吉川英治 「三国志」
...そこがきさまらには分っておらぬ」「分りません! てんで分りませぬ! どうして朝廷をそう恐がるのか」「ちがう...
吉川英治 「私本太平記」
...風を恐がる花のように顫(おのの)くのだった...
吉川英治 「平の将門」
...何も恐がるに及ばぬ...
吉川英治 「源頼朝」
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