...最(もつと)も卑近(ひきん)なるはお伽噺(とぎばなし)となり...
伊東忠太 「妖怪研究」
...お伽噺(とぎばなし)に「隠れ簔(みの)」というのがある...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...三題噺(ばなし)ですね」と囁(ささや)き合った...
江見水蔭 「悪因縁の怨」
...私が最初噺家になるときに...
談洲楼燕枝(二代) 「燕枝芸談」
...色々の美しいタチングな場面が丁度そのお伽噺の挿画のように順々にめくられて行く...
寺田寅彦 「映画雑感(5[#「5」はローマ数字、1-13-25])」
...」「だって私は噺なんか一つも知らないんです...
豊島与志雄 「反抗」
...祖母は昔噺をやめて...
豊島与志雄 「幻の園」
...噺(はなし)するやうなもんだが一(ひと)しきりや泣(な)いたかんな本當(ほんたう)に...
長塚節 「土」
...然しおいよさんの噺はまだ少し残つて居る...
長塚節 「隣室の客」
...お政の手はどう伸びて下手人の髪を掴むんだ」平次は仕方噺(しかたばなし)になりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あっしなんか盗んだ覚えはないけれど金が身につかねエ」「身につくほどの金が入ったことはあるめエ」「違(ちげ)えねエ」「また掛け合い噺(ばなし)になる...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お伽噺はうち続きました...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...帰りには大抵並木町(なみきちょう)にある母方のおばさん(其処(そこ)のおじさんはきん朝さんという噺(はな)し家(か)だった...
堀辰雄 「幼年時代」
...まあお笑い噺だ...
正岡容 「寄席」
...この妓を連れ下座(専属の伴奏助演者)にしてせめては自分の噺を完成しようと...
正岡容 「わが寄席青春録」
...明かに今日にあっても同感される昔噺の一つである...
宮本百合子 「現代の主題」
...まして静かな夜(よ)となれば小(ちさ)い花子が面白いお伽噺を読む側で月はきんきん黄金(きん)の色虫はりんりん鈴の声...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...お伽噺としてのこの作のうちに世態小説の芽を含んでいたというに過ぎぬ...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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