...他のお伽噺に較べて...
太宰治 「お伽草紙」
...従つて今の噺家は其の修業が足りないだけ芸も上達しないだらうと私は思ひます...
談洲楼燕枝(二代) 「燕枝芸談」
...昔噺(むかしばな)しなりとも認(したた)め遣(つか)わし申すべし〔情思懇篤〕...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...千万になろうと、十億になろうと、お伽噺だったら、構わないじゃありませんか...
豊島与志雄 「坂田の場合」
...ばかげた恐ろしい噺(はなし)をしてくれる老婢(ろうひ)もいた……...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...汲んでくれた茶を啜つて女房と噺をする...
長塚節 「松蟲草」
...円朝(えんちょう)の人情噺(にんじょうばなし)に出て来る女が...
夏目漱石 「道草」
...驚いたの驚かねえの」ガラツ八の仕方噺(ばなし)を...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あっしなんか盗んだ覚えはないけれど金が身につかねエ」「身につくほどの金が入ったことはあるめエ」「違(ちげ)えねエ」「また掛け合い噺(ばなし)になる...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...噺家(はなしか)...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...そんな時のベシーは、火熨臺(ひのしだい)を子供部屋の爐邊へ運んで來て、私たちを周圍に坐らせ、リード夫人のレースの縁飾(ふちかざ)りを仕上げたり、ナイト・キャップの縁(ふち)を縮めたりしながら、私たちの熱心な環視(くわんし)の中に、古いお伽噺(とぎばなし)や、昔噺や、時とすると(後になつて、私は、知つたのだけれど)、『パミラ』や『モーアランド伯爵ヘンリイ』から拔萃した戀や冒險の幾くさりかを話して聽かせて、私たちの熱心な好奇心を滿足させて呉れた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...硝子越しの寒い暗い光景を眺めてゐることは私のやうなものにも神秘なお伽噺などが想はれて...
牧野信一 「嘆きの孔雀」
...僕のお噺は面白い筋とかなんとかで運ぶのではないから――話す方もきく方も先づ噺が始まる前に――今僕が話さうとしてゐる噺の世界へほんとに自分が入つた気にならなければならないのだよ...
牧野信一 「嘆きの孔雀」
...お伽噺△昔々ある処に七郎といふ大へんに勇ましい少年がありました...
牧野信一 「〔編輯余話〕」
...圓朝の鳴物噺の噂がでていた...
正岡容 「小説 圓朝」
...扇一本で噺の名人の域に達して如実に見せるもののあいろはさぞや辛かろう...
正岡容 「小説 圓朝」
...今日或る人が噺した事を聴いて...
松永延造 「職工と微笑」
...そして女は降りかかる結婚問題を噺(はな)したのだね...
山下利三郎 「誘拐者」
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