...しかしお伽噺(とぎばなし)と違つて小説は小説と云ふものの要約上...
芥川龍之介 「澄江堂雑記」
...恐ろしいお伽噺としか思えないではないか...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...かうしたじめ/\した池沼のほとりの雰囲気はいつも自分の頭の何処かに幼ない頃から巣くつてゐる色々な御伽噺中の妖精を思出すやうである...
寺田寅彦 「雨の上高地」
...あの雲の下をどこまでも南へ南へ乗出して行くといつかはニューギニアか濠洲へ着くのかしらと思ってお伽噺的な空想に耽ったりしたものである...
寺田寅彦 「海水浴」
...お伽噺でなくなる...
豊島与志雄 「坂田の場合」
...偶々學問のある若い者が訪ねて來て色々な噺をすると一々尤な噺だから尤に聞くのも當然だが...
長塚節 「記憶のまゝ」
...そんだつて同胞(きやうでえ)に一噺(ひとはなし)もねえなんて後(あと)で文句(もんく)云(ゆ)はれても...
長塚節 「土」
...彼(かれ)は只(たゞ)自分(じぶん)の調子(てうし)に乘(の)つて噺(はなし)をしてくれることに滿足(まんぞく)を求(もと)めようとしたのみであつた...
長塚節 「土」
...ピカピカの塗りたての電車はまだお伽噺のやうだった...
原民喜 「広島の牧歌」
...之で噺はお終ひなんだ...
牧野信一 「不思議な船」
...彼は圓朝が時世本位に目先を変えてはでっち上げる芝居噺のけばけばしさを...
正岡容 「圓朝花火」
...平常よりよけいに先輩たちの噺が聴いていられるらしい...
正岡容 「小説 圓朝」
...地味な話し口とはいえ、素噺とはいえ、老練の圓生...
正岡容 「小説 圓朝」
...噺と噺との合間を面白可笑しくつないでいく...
正岡容 「小説 圓朝」
...噺(はなし)が長過ぎるからやめとする...
南方熊楠 「十二支考」
...ドイツでも近来教授は一口噺の材料にはならない...
森於菟 「放心教授」
...家庭料理や小噺やユーモア小説などの盛り沢山な雑誌である...
矢田津世子 「茶粥の記」
...少し暇になったらお伽噺(とぎばなし)を書くぜ...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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