...日本のお伽噺はギリシヤ神話よりも殘酷である...
太宰治 「お伽草紙」
...遠いお伽噺(とぎばなし)の国の中に在るように思われ...
太宰治 「燈籠」
...君それ位でなけれや噺家になれやしないんだからと言ひます...
談洲楼燕枝(二代) 「燕枝芸談」
...それは八重子作の御伽噺を兄が筆記しているのであった...
寺田寅彦 「小さな出来事」
...西洋の御伽噺にあるような...
豊島与志雄 「白血球」
...然し兎にも角にも昨日の浦を見おろしながら美人と噺をした...
長塚節 「佐渡が島」
...噺(はなし)の容子(ようす)ではそれ程(ほど)でもないのかと思(おも)つても見(み)たが...
長塚節 「土」
...「おつぎはそんだが頭髮(あたま)てか/\光(ひか)らかせた處(とこ)ら善(よ)く成(な)つちやつたつけぞ」俄(にはか)に思(おも)ひ出(だ)した樣(やう)に先刻(せんこく)の噺手(はなして)がいつた...
長塚節 「土」
...「怪談噺(かいだんばなし)は後で聴くとして...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...これはお伽噺(とぎばなし)のようにセンチメンタルなものだった...
林芙美子 「新版 放浪記」
...土方と舟方と喧嘩して、人間が仲に入ったってなあ、ありゃ昔噺だぜ...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...それは主に幻想的なお伽噺とか...
牧野信一 「父を売る子」
...噺に聞く盗賊の頭目にでもなつたやうな気がして幸福である...
牧野信一 「山男と男装の美女」
...最前から圓太の噺...
正岡容 「小説 圓朝」
...ひととおり圓馬写しに腐心した噺をも個々の登場人物を地の文のメリハリを...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...もっともっと今の俺らしいお色気かなにかの噺でも稽古してもらうんだった...
正岡容 「寄席」
...だから人間は作り事やお伽噺を作るのであり...
三木清 「人生論ノート」
...これは事の起源を説かんためかかる噺をこじ付けたので...
南方熊楠 「十二支考」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??