...洵(まこと)にお伽噺(とぎばなし)の世界みたいです...
海野十三 「あの世から便りをする話」
...何だかお伽噺(とぎばなし)でも聞かせて貰っている様で...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...共産主義の怪物のお伽噺と對抗すべき時機が熟してゐること...
堺利彦訳 幸徳秋水訳 「共産黨宣言」
...僕は変に憂鬱なお伽噺の世界に引き入れられるような気がするよ...
豊島与志雄 「鯉」
...どこまでもお伽噺にするために...
豊島与志雄 「坂田の場合」
...小噺(こばなし)の如き種類の文学より外には求めても求められまい...
永井荷風 「妾宅」
...蛇(へび)の噺(はなし)は何時(いつ)の間(ま)にか消滅(せうめつ)した...
長塚節 「土」
...おつう等(ら)毎日(まいんち)來(き)てゝも其(そ)の噺(はなし)やねえんだから...
長塚節 「土」
...旦那さんがねあのお婆さんと噺しちや困つたなんていつていますよ...
長塚節 「隣室の客」
...私も閾の所までずり出して其噺を聞いた...
長塚節 「隣室の客」
...とき/″\聽かして呉れる噺(はなし)と同じやうに面白かつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...お伽噺の作家になつても空想することは出来ない...
牧野信一 「素書」
...稽古といっても口写しの噺の稽古のほかのおよそ厳しい仮借のない稽古振りなのだった...
正岡容 「小説 圓朝」
...のちにそれが本職の落語家(はなしか)になってから「本膳」や「百川(ももかわ)」なんて田舎者の出る噺のときにたいへん役に立ちました...
正岡容 「初看板」
...名古屋にゃ上方(あっち)で友達になった海老団治って奴にたいそうな人情噺の名人があるってしょっちゅう聞かされていたもんで...
正岡容 「寄席」
...かけもちの都合があるとみえて次の三木助は小噺一つであっさり踊って下りていった...
正岡容 「寄席行燈」
...仏領コンゴに姉妹の名を言い中(あ)てて両人とも娶り得た噺(はなし)あるごとく(一八九八年板デンネットの『フィオート民俗記』四章)...
南方熊楠 「十二支考」
...直ちに詩人の空想を刺激してお伽噺の世界を造り出した...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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