...俺も外の奴には恐い顔をして随分啖付(くらひつ)きさうな素振をして嚇かしたが...
内田魯庵 「犬物語」
...わたしもあんな恐いもの知らへんがのう...
海野十三 「地球盗難」
...恐いもの見たさの好奇心にすぎませんでしたが...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...邪魔すると承知しないぞ」恐い眼でじろりと睨んだ...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「青い風呂敷包み」
...「恐いようッ」―――と...
谷崎潤一郎 「細雪」
...無政府主義が何が恐い? それほど無政府主義が恐いなら...
徳冨蘆花 「謀叛論(草稿)」
...墓地は外から見ると恐いけれど...
豊島与志雄 「月明」
...」「そんなら私なお恐いわ...
豊島与志雄 「月明」
...そして恐い眼付で睥めながら...
豊島与志雄 「道連」
...僕の声色などやってゐると言ふんだから恐い...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...私は恐い顔をして凝乎(じっ)とあの人を見つめる...
水野仙子 「脱殼」
...とても恐い顔なさるんでございますの」「よいではないか...
吉川英治 「大岡越前」
...恐い中にも愛嬌のある頓馬で人のいゝ偶像を連想させる一因になつてゐるのかもしれない...
吉川英治 「折々の記」
...遠目も恐い」「して...
吉川英治 「私本太平記」
...逃げなされ」「たまるものか、そのとらに取っ捕(つか)まっては」騒いではいるが、相手は恐いし、救う術(すべ)もなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...石秀(せきしゅう)とかいう眼の恐い男もいるでしょ」「あんなやつ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...植田良平の恐い眼を見て...
吉川英治 「宮本武蔵」
...あの恐い眼は」「さながら狐だ」「助けてやれないものでしょうか」「狂人(きちがい)と馬鹿は癒(なお)らないが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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