...私の容姿も亦(また)彼女が生れた時から恋する所のものであったのだ...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...人もあろうに人外の片輪娘を恋するとは...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...書物を恋するやうになつた狎れそめは...
辰野隆 「書狼書豚」
...自分は啓ちゃんのような下らない人を恋するようになったのも何かの因縁と思うばかりで...
谷崎潤一郎 「細雪」
...姪が私の友達をひそかに恋するやうになつて行くことを書いた...
田山録弥 「ある日」
...教師が恋する……ニーナ ご機嫌よう...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...一旦(いったん)恋する身になると...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...随って恋する者自身も...
豊島与志雄 「塩花」
...一人の女に恋する……とまではいかなくとも...
豊島与志雄 「慾」
...そして彼は恋するに至った...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...恋を恋する人わたしはくちびるにべにをぬつて...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...「すべて恋する人の心は相手に通ずるものである」また...
マクドナルド George MacDonald 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...しかしキリストの姉妹となって天にのみ眼を向けている人たちを、そうは思いません」「あなたの神の姉妹でない女たち、見るに美しく、恋するによく、愛するによい、ただの女たちはどうでしょう」カアルはまた顔をあかくした...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「精」
...皆源氏の君と恋する心がもたらした罪である...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...恋する男の住居(すまい)などを描いたのがあって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...貴女のような恋する人は亜米利加に居りません...
夢野久作 「暗黒公使」
...波ことごとく恋する人の頬(ほ)となりぬ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...この人に恋することがなかったら...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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