...恋する人は、理の許す許さぬにかかわらず、物のあるなしにかかわらず恋をする...
伊藤左千夫 「去年」
...併し、如何に恥しいからと云って、恋する心は、どうにも出来ぬ真実である...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...恋する女に向って最後の決心をする動機の一つが其の可憐な首すじを見た事にあるという話をよく聞く...
高村光太郎 「人の首」
...それで心の安まるのは恋する者の常態である...
田山花袋 「蒲団」
...恋する者にとっては...
豊島与志雄 「化生のもの」
...――盲目的に恋する者はいざ知らず...
豊島与志雄 「塩花」
...恋する者たちばかりのために野と森とを作った...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そして彼は恋するに至った...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...また一つには恋する者の注意深い本能からだった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...* *科学とは真理に恋することさ...
永井隆 「この子を残して」
...「すべて恋する人の心は相手に通ずるものである」また...
マクドナルド George MacDonald 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...自分にあなたを恋する資格は全くないから潔くこの恋愛は棄権しますと号泣しながら正直に告白したことが却つて彼女の恋情を百倍させて...
正岡容 「吉原百人斬」
......
正岡子規 「俳人蕪村」
...けれど、おまへが大人になつて、思想する時にも、働く時にも、恋する時にも、戦ふ時にも、これを取り出してお読み...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...夫婦の頑固な築石(つきいし)とならずにいつまでも恋する仲で居ませうよ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...波ことごとく恋する人の頬(ほ)となりぬ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...恋する者の花園をだんだん狭くするか茨(いばら)にしてゆく...
吉川英治 「私本太平記」
...そこには恋する力のない老翁と恋ざかりの若い乙女との間の唱和はあるが...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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