...それも私一人の為めに村教育が奈何(どう)の恁(か)うのと言ふのではなし...
石川啄木 「足跡」
...恁處で一時間も二時間も密談してると人に怪まれるし...
石川啄木 「札幌」
...那處に建つ!」恁う思つただけで...
石川啄木 「赤痢」
...考といふと恁(かう)だ...
石川啄木 「葬列」
...――それを怎(どう)やら恁(か)うやら切抜けて来た心根を思ふと...
石川啄木 「鳥影」
...恁(か)うして貴女と話してると...
石川啄木 「鳥影」
...説いてるうちに、何か恁う、自分が今善事をしてると云つた樣な氣持がして來た...
石川啄木 「鳥影」
...僕は恁(か)う妙に反抗心が昂(たか)まツて來て...
石川啄木 「漂泊」
...其夢といふのは恁(か)うで...
石川啄木 「天鵞絨」
...恁(か)う言はれたので...
石川啄木 「二筋の血」
...そんなことなら寧そ君をばと恁ふ思つたやうな譯なんです...
徳田秋聲 「媒介者」
...本郷の何處とやらに恁ういふ女が居るから彼所へも連れて行くとかいふやうなことを故意といふ...
徳田秋聲 「媒介者」
...「尤(もつと)も此(この)位(くれえ)ぢや旦那(だんな)も大目(おほめ)に見(み)てくれべえから心配(しんぺえ)はあんめえがなよ」勘次(かんじ)は直(すぐ)にお品(しな)の病氣(びやうき)に心付(こゝろづ)いて恁(か)ういつた...
長塚節 「土」
...與吉(よきち)は恁(か)うして能(よ)く泣(な)かされた...
長塚節 「土」
...恁(か)ういふ遠慮(ゑんりよ)のない蔭口(かげぐち)を利(き)かれるまでには苦(くる)しい間(あひだ)の三四年(ねん)を過(すご)して來(き)たのである...
長塚節 「土」
...三人(にん)は他人(ひと)の目(め)が開(あ)いてない闇夜(やみよ)の小徑(こみち)を恁(か)うして自分(じぶん)の庭(には)へ戻(もど)つた...
長塚節 「土」
...電柱に恁りかかつて...
長谷川時雨 「夏の夜」
...さう考へて来て私は私の責任観念を果すには恁うする外に道がなかつたのです...
原田皐月 「獄中の女より男に」
便利!手書き漢字入力検索