...彼女は怯懦な性格なので、自分から行動することが苦手だ...
...怯懦な態度をとると、相手に怒られることが多い...
...スポーツ選手には怯懦な人はいない...
...怯懦は成功の大敵である...
...大人になっても怯懦な気持ちは消えない...
...醜聞さえ起し得ない俗人たちはあらゆる名士の醜聞の中に彼等の怯懦(きょうだ)を弁解する好個の武器を見出すのである...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...自分ながら持って生まれた怯懦(きょうだ)と牛のような鈍重さとにあきれずにはいられない...
有島武郎 「片信」
...嘗(かつ)て見たことのない怯懦(きょうだ)な眼つきをして...
谷崎潤一郎 「細雪」
...「君たちは自国の大人物どもの怯懦(きょうだ)を知らないのだ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...オリヴィエは自分の意志の堅忍と矛盾するそういう身体の怯懦(きょうだ)を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...怯懦(きょうだ)な人間が...
中里介山 「大菩薩峠」
...そのくせ怯懦(きょうだ)にして...
中里介山 「大菩薩峠」
...世界の人怯懦にして...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...野末にひびき海の上(へ)の風にまじりてとことはに過ぎゆく如く……反歌あゝ 吾等怯懦(けふだ)のために長き間...
中原中也 「在りし日の歌」
...と云う怯懦の中から...
葉山嘉樹 「生爪を剥ぐ」
...怯懦のむくいの大きさに...
久生十蘭 「蝶の絵」
...それはもう何も彼も心のうちの怯懦と助平根情とをごまかさうとする渾身の大見得に他ならなかつたわけである...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...怯懦と考えられている...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...至って怯懦(きょうだ)故とも(アボット...
南方熊楠 「十二支考」
...君の怯懦も、結局に於て僕の怯懦である...
三好十郎 「俳優への手紙」
...それ自体として醜悪にして怯懦なる存在であると共に...
三好十郎 「俳優への手紙」
...しかし民衆はこの言葉を怯懦のしるしとして受取り...
和辻哲郎 「鎖国」
...そのころの私には Sollen の重荷に苦しむ人が笑うべく怯懦に見えた...
和辻哲郎 「転向」
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