...夜あるきをする獣(けだもの)を怯えさせながら夜が明けるまで馳けった...
モオパッサン 秋田滋訳 「親ごころ」
...きっとここまでやって来る』と云う怯えるような深谷氏の独言を思い出し給え...
大阪圭吉 「死の快走船」
...「自殺をするから刃物を持つて來いなんて仰しやるんです」と看護婦は怯えたやうな...
高濱虚子 「續俳諧師」
...それに怯えるせいもある...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...怯えてとほうに暮れたようにあたりをきょろきょろ見ていることにも...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...初めは怯えて寝台(ベット)の上で足を縮めてばかりいましたが...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...怯えて向うへ行ったり...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...思いがけないよろこびにかえって怯えたらしく...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...自からそんな妄想を描いて怯えたり...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...それで怯えはすつかり落ちてしまふのぢや...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...辺りに怯えたもののように小さくなって打ち顫えていた...
細井和喜蔵 「モルモット」
...けれども彼女の昂奮がややさめてから怯えているものを再び拾いあげていたわりつつ...
細井和喜蔵 「モルモット」
...相手からさう見られることに怯えを感じた...
牧野信一 「鱗雲」
...怯えたらしい眼眸(まなざし)でチラリと余の顔色を窺つて...
牧野信一 「西瓜喰ふ人」
...彼女はほんとうに怯えたかのやうな悲鳴をあげて...
牧野信一 「タンタレスの春」
...凡そもう何処にも怯えた気色のない堂々たるロビンフツドの徒党であつた...
牧野信一 「南風譜」
...元のうちのことを訊くだけでも怯えたような顔になる...
山本周五郎 「ちいさこべ」
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