...音は聞こえずに烽火(のろし)の火花は間を置いて怪火のようにはるかの空にぱっと咲いてはすぐ散って行く...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...今見たる火はそのようの怪火(かいか)ではなかろうと知りつつ...
井上円了 「おばけの正体」
...余が怪火と思ったのはその光であって...
井上円了 「おばけの正体」
...ある地方にて山腹に怪火が現れて...
井上円了 「おばけの正体」
...第一七項 怪火の巨魁筑紫(つくし)の不知火(しらぬい)といえば...
井上円了 「おばけの正体」
...てっぺんに出れば、怪火の正体も、きっとわかるにちがいないのだった...
海野十三 「火星兵団」
...地獄沢の上の怪火に引きよせられ...
海野十三 「火星兵団」
...あの子供にたのまれた」怪火(かいか)中国人コックの張は...
海野十三 「人造人間エフ氏」
...エンプレス号の怪火「もう見えそうなものだが」大江山捜査課長は...
海野十三 「地中魔」
...原因分らずの怪火を発して見る間に焼け落ちてしまったと出ているではございませんか!恐ろしいことだと思いました...
橘外男 「蒲団」
...中大兄の宮殿に怪火があがった...
蜷川新 「天皇」
...怪火だった...
牧逸馬 「舞馬」
...この時数十の提灯ほどの怪火が民家のあるあたりから背後の山にかけて現れたので...
武者金吉 「地震なまず」
...法医学部の怪火事件の時に焼失してしまった事を併せて附記しておく...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
...まだ怪火の正体さえ判明せざるうちに...
夢野久作 「少女地獄」
...果して県立高女校の怪火事件以後の...
夢野久作 「少女地獄」
...足もとから轟然(ごうぜん)たる怪火の炸裂(さくれつ)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...」暗中の怪火判事は迷ってしまった...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
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