...意外に早く火があがったのを怪しみながら走(は)せつける...
中里介山 「大菩薩峠」
...誰のなんらの怪しみにもでくわさずして...
中里介山 「大菩薩峠」
...怪しみと驚きの表情をしたのでしょうが...
中里介山 「大菩薩峠」
...宇津は怪しみながら草履を引つかけると...
北條民雄 「間木老人」
...長蔵も怪しみてこれを見たるに...
柳田国男 「遠野物語」
...驚き怪しみながらも亦(また)...
夢野久作 「白髪小僧」
...一体これはどうした事と怪しみながら...
夢野久作 「白髪小僧」
...また矢代もそれに何の怪しみも感じない旅人の心を...
横光利一 「旅愁」
...誰も怪しみはしなかった...
吉川英治 「剣の四君子」
...射手の兵は怪しみだし...
吉川英治 「三国志」
...彼は怪しみながら訊ねた...
吉川英治 「三国志」
...あれほどな勢力地盤を有し、徳も備えた人が、どうして一朝に滅亡を遂げたものか……ああ」儚(はかな)げに嘆息して、手の杯も忘れている様を見て、曹操は、怪しみながら、「君は、何故そのように、公孫の死を嘆じるのかね...
吉川英治 「三国志」
...彼の心事を怪しみ...
吉川英治 「三国志」
...孔明のあまりな予言を怪しみながらも...
吉川英治 「三国志」
...おそれ怪しみながら...
吉川英治 「三国志」
...なんだろう?」と、怪しみを起し、その上、またも晩には、二度にわたる早馬が、同じ亭館の内へ消えこんだことを知っている...
吉川英治 「私本太平記」
...おそらくその唐突(とうとつ)な出仕(しゅっし)に殿上でもまた同じような怪しみと静かな驚きの渦紋(かもん)がよび起されていたことであったろう...
吉川英治 「私本太平記」
...さも意外らしく愕(おどろ)きと怪しみを湛えた横目づかいで見ていたが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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