...その性格としての中正の一点を捉へねばならないのである...
高村光太郎 「能の彫刻美」
...処で従来の所謂心理学は個人心理の――実験的乃至内省的――研究をその勝れた性格としていたから...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...仮にそれを許すとしたならばそのような性格は結局性格としては受け取られないであろう...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...さてどの性質が性格として択ばれるべきかは全く政策にぞくする...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...例えば幾個かの事物が一定の形態をその性格として受け取ることは...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...夫が正に Da の性格を有たないことをこそ自らの性格としている...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...自分の特有な性格として...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...第二に歴史は近世的に性格として取り上げられる(性格悲劇)...
戸坂潤 「思想としての文学」
...この総体のもっている性格として通用する時...
戸坂潤 「再び「科学の歴史的社会的制約」に就いて」
...元来彼の性格として...
豊島与志雄 「立枯れ」
...時は生の存在の最も基本的なる性格として...
波多野精一 「時と永遠」
...主體の時間的性格としての「現在」のみが殘る...
波多野精一 「時と永遠」
...純粹客體の擔ふ性格として極めて適切といふべきであらう...
波多野精一 「時と永遠」
...しかしながら人間の現實的生は飽くまでも自然的生の上に築かれ飽くまでも時間性を本質的性格としてゐる...
波多野精一 「時と永遠」
...そしてこの支配被支配の関係が思想の性格としての善悪をおのずから定める...
三木清 「危機における理論的意識」
...基礎經驗はその本來の性格として既存のロゴスをもつて救濟され...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...一つの歴史の性格として把えられています...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...案じられるが――おゆうは兄の性格として...
吉川英治 「新書太閤記」
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