...二葉亭は人のする事が何でも面白くなって常に気が変るを到底事を成すに堪えざる性格として同じ日記中に自ら嘆息しているが...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...彼女らの性格として...
江戸川乱歩 「影男」
...物語の外に全然オミットされるような性格として叙述されて在る...
太宰治 「春の盗賊」
...かくて判断はこの場合他の場合に於てのように充分に優越性を示すことは出来ない――之が性格としての判断の破綻である...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...存在は常に一つであり且つ同じであることをその性格としている...
戸坂潤 「辞典」
...吾々は今の場合の直観をまず何よりも先に――それが意識にぞくすかぞくさないかよりも先に――性格として理解しなければならない...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...特殊な性格として出現するだろう...
豊島与志雄 「文学に於ける構想力」
...これは時が根源においては時間性として主體の性格として成立つことの必然的發露である...
波多野精一 「時と永遠」
...文化的生はかかる原始的交渉よりの解放を本來の性格として有するものであるが...
波多野精一 「時と永遠」
...自己の存在の本質的性格として感得する事柄である...
波多野精一 「時と永遠」
...生の新たなる思ひがけもなき性格として成立つ...
波多野精一 「時と永遠」
...ここでは一切の存在は時間性を本質的性格として持ち...
波多野精一 「時と永遠」
...我々が存在としての歴史の根本的な性格として指摘したかの「既に」を意味するのである...
三木清 「歴史哲學」
...英雄的概念から脱した人間らしい一性格として扱おうとしているらしい暗示を感じさせる...
宮本百合子 「印象」
...原則というものに立っての理論の通った論議ではありませんが(時代の性格として)三人の人となりと...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...直義の性格として...
吉川英治 「私本太平記」
...彼の性格としては...
吉川英治 「新書太閤記」
...ヘンリの性格として伝えられるところも...
和辻哲郎 「鎖国」
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