...懸命に急角度の斜面を登つて行つた...
芥川龍之介 「槍ヶ嶽紀行」
...空中へ急角度に舞いあがって...
海野十三 「恐しき通夜」
...そのためには気圧は一瞬間に何十粍(ミリ)という急角度の変動を必要とする...
海野十三 「科学者と夜店商人」
...咄嗟(とっさ)に自動車はヘッドライトと共に右へ急角度に曲った...
海野十三 「空中墳墓」
...又風間の説くところの最大能率発揮のため急角度に高空へ昇るのにも...
海野十三 「空中墳墓」
...われ等の搭乗機は直(ただ)ちに急角度で上昇を始めた...
海野十三 「空中墳墓」
...四(よ)つ角(かど)を急角度に旋回した...
海野十三 「人造人間殺害事件」
...ググッと急角度で左舷に迂廻しはじめた...
大阪圭吉 「動かぬ鯨群」
...私は急角度をもって木村のことを考えるようになった...
谷崎潤一郎 「鍵」
...急角度で細く聳えていた...
豊島与志雄 「小説中の女」
...急角度に川底へ突入するのだが...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...相変らずのクラストの雪稜をぐーっと急角度に左に曲ると...
松濤明 「春の遠山入り」
...思い切ってこうした急角度の上げ舵(かじ)を取ったのであった...
夢野久作 「怪夢」
...急角度に折れ曲った狭い鉄梯子から何度も何度も辷(すべ)り落ちそうになってヤット地面の上に足が付くと...
夢野久作 「殺人迷路」
...急角度に緊張しつつ迫って来る...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...急角度に方向を変え...
吉川英治 「三国志」
...いかんせんお館はその器ではなかった)義元の行状だの、わけて近年、著しく思い上がって来たふうのある彼をながめて、雪斎の考えは、急角度に、保守的になった...
吉川英治 「新書太閤記」
...急角度に向きかえて...
吉川英治 「親鸞」
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