...殆んど垂直の急角度で...
海野十三 「空襲葬送曲」
...見る見る急角度に暗(やみ)の中へ折曲ってしまった...
大阪圭吉 「白妖」
...背も反(そ)るような急角度の勾配(こうばい)でした...
田中英光 「オリンポスの果実」
...私は急角度をもって木村のことを考えるようになった...
谷崎潤一郎 「鍵」
...そうして彼女の心の態度はこのライトモチーフの現われるたびごとに急角度で転回する...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...ここの気分の急角度の転換もよくできている...
寺田寅彦 「音楽的映画としての「ラヴ・ミ・トゥナイト」」
...急角度で細く聳えていた...
豊島与志雄 「小説中の女」
...天下の大勢が急角度の転換をする...
中里介山 「大菩薩峠」
...事件を急角度に展開させました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...急角度旋回の秘法は見事に極(きま)って...
野村胡堂 「天保の飛行術」
...その流れは市之瀬橋で急角度に北転してさかのぼること二〇キロ余り...
細井吉造 「二つの松川」
...緑の野山を蹴落しつつスバラシイ急角度で上昇し始めた...
夢野久作 「怪夢」
...思い切ってこうした急角度の上げ舵(かじ)を取ったのであった...
夢野久作 「怪夢」
...急角度に折れ曲った狭い鉄梯子から何度も何度も辷(すべ)り落ちそうになってヤット地面の上に足が付くと...
夢野久作 「殺人迷路」
...自動車の方で急角度に外(そ)れたために無事で済んだ...
夢野久作 「暗黒公使」
...急角度に方向を変え...
吉川英治 「三国志」
...急角度に筑紫九ヵ国の空をおおって来たようなもので...
吉川英治 「私本太平記」
...急角度に身を捻じかわしたため...
吉川英治 「宮本武蔵」
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