...急に敵軍を夾撃せしめて大に勝ち...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...水にあたって急に腹が痛くなったりした時...
石川欣一 「可愛い山」
...急に空中へとびあがり...
海野十三 「宇宙戦隊」
...急に手放しで慟哭(どうこく)をはじめたその姿が...
太宰治 「兄たち」
...いま急に、それに気附いて、おう寒い、と小声で呟き、肩をすぼめて立ち上り、書き上げた原稿を持って廊下へ出たら、そこに意味ありげに立っている末弟と危く鉢合せしかけた...
太宰治 「ろまん燈籠」
...早急に此処(ここ)を引き揚げようとしているらしく...
谷崎潤一郎 「細雪」
...松井は急に種々なことが頭の中に湧き返った...
豊島与志雄 「球突場の一隅」
...なにゆえに親方が急に不機嫌になったのだかわからない...
中里介山 「大菩薩峠」
...今度は疊屋の息子の駒次郎が急にお勢に熱くなり出して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...急に空が曇って雨が降りだした...
久生十蘭 「肌色の月」
...真名古は急にカッと目を開く...
久生十蘭 「魔都」
...汽車の中で急に思い立ってお立寄りしたのです」と彼は自分の掌で痩(や)せた頬を撫でながら云った...
堀辰雄 「菜穂子」
...五月雨や大河を前に家二軒夕立や筆も乾かず一千言時鳥平安城をすぢかひに絶頂の城たのもしき若葉かな方百里雨雲よせぬ牡丹かな「おおかわ」と言えば水勢ぬるく「たいか」と言えば水勢急に感ぜられ...
正岡子規 「俳人蕪村」
...急に何倍にももり返すには...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...世界の全体が急にこちらを向き返って来たようで自然と緊張を覚え...
横光利一 「旅愁」
...信長は、急に馬を降りた...
吉川英治 「新書太閤記」
...折角の志を急に変じて...
吉川英治 「新書太閤記」
...妾は急に何ものかに封じられているような可笑しさを覚えて...
吉行エイスケ 「バルザックの寝巻姿」
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