...急な坂かはてしなき石段かを登ると...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...智惠子は忙しく其急な坂を下り始めた...
石川啄木 「鳥影」
...あの団子坂などが昔は随分と急な坂で人力車などは上ることが出来なかった...
高村光太郎 「美術学校時代」
...むかし鵙屋家の娘(むすめ)にしかじかの人があったはずですがその人のはというとしばらく考えていて「それならあれにありますのがそれかも分りませぬ」と東側の急な坂路になっている段々の上へ連れて行く...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...勾配の急な坂の下まで汲みに行かなければならない...
――モウパンサン―― 辻潤訳 「頸飾り」
...可なり急な坂で、車の滑りを防ぐためにでこぼこの鋪装がしてあった...
豊島与志雄 「庶民生活」
...狭い急な坂がある...
豊島与志雄 「猫捨坂」
...麻布芝辺(あざぶしばへん)の極めて急な坂の下...
永井荷風 「日和下駄」
...赤城(あかぎ)明神裏門より小石川改代町(かいたいまち)へ下りる急な坂の如く神社の裏手にある坂をば何となく特徴あるように思い...
永井荷風 「日和下駄」
...仝 三十一日▲山雉(やまどり)の渡し鮎川の港からだら/\と上つて勾配の急な坂をおりる...
長塚節 「鉛筆日抄」
...ふとせんだってここを通って「日本一急な坂...
夏目漱石 「琴のそら音」
...急な坂を下りるので足がガク/″\する...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...それからすこし急な坂を上つてゆくと...
堀辰雄 「旅の繪」
...漸っと急な坂を湖水の岸まで下りて...
堀辰雄 「晩夏」
...急な坂で苦しくとも一日で越える算段をするのである...
柳田国男 「峠に関する二、三の考察」
...細くて急な坂を登ってみくみ町まで...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...勾配(こうばい)の急な坂道を馬でくだるには...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...この急な坂道では...
吉川英治 「私本太平記」
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