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今村恒夫 「手」
...急がず騒がず大道を歩いてゆく心がけが肝要であります...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...濠端(ほりばた)の柳の下を急がず騒がずひいて行く老車夫の車が...
高浜虚子 「丸の内」
...急がずあわてずまず紹介状の封を切り...
谷譲次 「踊る地平線」
...言葉を選んで、少しも急がず、控え目な正しい口のきき方をしていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そう急がずに――その手首を折られて...
直木三十五 「南国太平記」
...そうでなければ、この地にとどまって、何か、あいつ相当の謀叛(むほん)を企てる、もうこの上は長追いは無益である、あのやくざがこの界隈に出没しているということを基調として調べてみれば、存外、獲物があるかもしれない、そう思ったものですから、兵馬は臨湖の岸まで来て、急がず、湖上遥かに見渡して、その風景に見恍(みと)れて彳(たたず)んだが、それからおもむろに湖畔を逍遥の体で歩んで行くと、ふと岸の一角に、まだ新しい木柱の一つ立つのを認めました...
中里介山 「大菩薩峠」
...風もない濁った空の途中から、静かに、急がずに、冷刻に、落ちて来る...
夏目漱石 「永日小品」
...駅二つ裾野の汽車は越えつれど山の蛍は飛ぶを急がず妙高山腹の赤倉温泉での作...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...急がず時機を待ってくださいますよう...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...陸王は海を汲むに決して急がず...
南方熊楠 「十二支考」
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三好十郎 「捨吉」
...そう急がずにお待ち下さい...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...矢代はなお真紀子に黙って急がず...
横光利一 「旅愁」
...風雲にのぞんでも功を急がず...
吉川英治 「三国志」
...意気を沮喪(そそう)した味方の軍を、今一度励まして、急がず、次々と陣屋を造り、ゆるりと山上に押してゆけば、夏侯淵は必ず山を下って攻めて参るでしょう...
吉川英治 「三国志」
...急がずには紛らし兼ぬる心持なのだ...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...さほど急がずに汽車に間に合うつもりであった...
和辻哲郎 「停車場で感じたこと」
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