...思慮深い男は到底玉になれない筈である...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...冷静な思慮深い作戦計画を根気(こんき)よく続ければ続けるほど...
有島武郎 「或る女」
...思慮深い貴女(きじょ)のような物腰で女中のほうに向いていった...
有島武郎 「或る女」
...これは実に思慮深いことであったが...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...始終思慮深い目附をして...
石川啄木 「足跡」
...考はいろ/\と込み入つて平生思慮深い性にも...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...いま致しますよ」妙に思慮深い色が常子に現はれてゐた...
犬養健 「朧夜」
...加之(しかのみならず)彼女がそう云う過ちを犯す迄には、夫の思慮深い、ずっと前から計畫して段々とそこへ誘い込むようにした策略があったことを見逃してはならない...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...彼に必要なのはむしろ、思慮深い、博学な、明敏な、親切な、しかも厳格な、メントールのごとき指導者である――(それはグージャール自身のことを言ったものだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼のうちには思慮深い過激さと病的な過激さとがいっしょになっており...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...私は強い、思慮深い、洗煉された人と(その人が男性であれ女性であれ)、話をするときには、世俗的な遠慮の關門を通り拔け、信頼の敷居(しきゐ)をよぎつて、彼等の心と觸れ合ふ所まで行かなくては落着けなかつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...でも良心的で、親切で、思慮深いので、罪を犯したというより、はめられたのじゃないかと思い始めました...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...こんな状況下では配慮ある思慮深い行動だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「見えざる力」
...親切で思慮深いですね...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...何んなに私達が多くの思慮深い額をあつめて...
牧野信一 「R漁場と都の酒場で」
...「そんなになるまで待っていることが思慮深いのだったら...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その思慮深い介三郎へ今さら何をいおう...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...ピサロはもっと思慮深い...
和辻哲郎 「鎖国」
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