...思い切って左手も放しました...
芥川龍之介 「仙人」
...疲労を覚えてどうにも弱り果てた時に思い切ってのんでみた...
上村松園 「九龍虫」
...思い切って泣いてしまいました...
太宰治 「葉桜と魔笛」
...思い切って声をかけようとしていたところであった...
田中貢太郎 「妖影」
...暗示すべき事がちゃんとあるとすれば……思い切って言い出すことが...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...思い切って矛盾を指摘するやり方である...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...何事でも思い切って率直に言った...
豊島与志雄 「化生のもの」
...その上にはまた雑誌だの書きかけのフルスカップなどが思い切って乱雑に山のように積み重なっていた...
中谷宇吉郎 「リチャードソン」
...収支償なうのかい」と代助は思い切って猛進した...
夏目漱石 「それから」
...思い切って今朝立っちまえばよかったと後悔するだけだからね」「そうさ...
夏目漱石 「明暗」
...しかし月々自分の方から送るとすると、今日(こんにち)の位置が堅固でない当時、はなはだ実行しにくい結果に陥(おちい)りそうなので、苦しくはあったが、思い切って、半分だけを叔父に渡して、何分宜(よろ)しくと頼んだ...
夏目漱石 「門」
...思い切ってやってしまえということなのである...
久生十蘭 「湖畔」
...金曜日には思い切って自分で屍体公示所へ出掛けて行って見て来る心算でおりました...
牧逸馬 「土から手が」
...思い切って大きな声で...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
...新吉もいっそ思い切ってそうしようかとも思うのだが...
水上滝太郎 「果樹」
...思い切って大きな声で歌ってみたいな...
森本薫 「女の一生」
...思い切ってやって見るがよい...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...思い切って表の扉(と)を開いて中に這入(はい)った...
夢野久作 「縊死体」
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