...思い切ってまた音楽を始めたことがたいへんよかったのである...
海野十三 「火星探険」
...幾つもの思い切って無残な場面を通りすぎて...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...よほど思い切って画架を立てようかと思っていると...
寺田寅彦 「雑記(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...思い切って高笑いしてやろうかな...
豊島与志雄 「神棚」
...それで、黒田長官は、思い切って、多数の外人技術者を招聘した...
中谷宇吉郎 「『ケプロン・黒田の構想』について」
...あの雲雀のように思い切って...
夏目漱石 「草枕」
...思い切ってぽんと水を敲(たた)いて飛びあがる...
夏目漱石 「虞美人草」
...自分は思い切って「あなたは大胆過ぎる」と云おうかと思った...
夏目漱石 「行人」
...此上(このうえ)寂しい空(あき)屋敷にいるより、思い切って、北海道の奥の年老(としと)ったお祖母様(ばあさま)の許へ行こう、麗子は悲しくも斯(こ)う決心して、そっと邸(やしき)を抜け出し、上野停車場へ行こうとして居るところだったのです...
野村胡堂 「向日葵の眼」
...思い切ってそれに近づけるだけ近づいて行って見た...
堀辰雄 「菜穂子」
...「ミサ子さん!」私は思い切って絞り出すような声をして彼の女を呼んだ...
松永延造 「職工と微笑」
...柵門の辺まで行きウロウロしていたが思い切って右奥の方へ向けてビクビクもので小腰を屈めながら)へい...
三好十郎 「斬られの仙太」
...思い切って童話化せられたものだった...
柳田国男 「海上の道」
...どうせ夢ならば思い切って痛快な夢をという風に...
柳田国男 「海上の道」
...思い切ってこの手段に出るのである...
柳田国男 「母の手毬歌」
...思い切って独逸流に...
夢野久作 「謡曲黒白談」
...思い切って云い出したその企ては...
横光利一 「旅愁」
...で思い切ってニクエサの領分であるダリエン湾西岸に行くことになった...
和辻哲郎 「鎖国」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??