...思い切って道の左の墓の前へ行った...
魯迅 井上紅梅訳 「薬」
...そこで思い切って...
海野十三 「火星探険」
...「よござんす」思い切って引受けましたよ...
大阪圭吉 「あやつり裁判」
...今度は思い切ってこなして...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...思い切って降りて行きましてん...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...思い切って社会学に階級性を認めることは...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...思い切って飛び離れた異常の場合は...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...遂に思い切ってさるお屋敷に奉公に出た...
豊島与志雄 「運命のままに」
...思い切って立ち去ると...
豊島与志雄 「金魚」
...思い切って立っていった...
豊島与志雄 「子を奪う」
...思い切って云ってみた...
豊島与志雄 「反抗」
...ここだと思い切って...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...我々二人で思い切って行こうじゃないか! 私は鋼鉄のように強い...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...滝壺に向って思い切ってとび込んでしまった...
柳田国男 「故郷七十年」
...この点から云えば私は思い切って卑怯な...
夢野久作 「暗黒公使」
...思い切って公表したのだ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...「……これは寧(い)っその事、思い切って、アルマ、マチラの二人を呼び出して、同時にレミヤに引き合わせた方が早道になりはしまいか...
夢野久作 「霊感!」
...また、聞く方でも、それが世に隠れもない名器と、みな知っているだけに、「まことに、三河どのにも、よく思い切って、これをば……」と、その懇厚(こんこう)な信問(しんもん)には、誰もが、事実どおり、家康の秀吉に対する礼のなみなみならぬことに、頷(うなず)き合うのであった...
吉川英治 「新書太閤記」
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