...「わたくしの依怙と申すのはそう云うことではございませぬ...
芥川龍之介 「三右衛門の罪」
...だが相手も依怙地(いこじ)に思われるほど強硬に後へ退(ひ)かない...
上田広 「指導物語」
...そこに依怙(えこ)や毛嫌いの私情が入り込む隙間があるのである...
寺田寅彦 「学位について」
...依怙(えこ)の沙汰(さた)のないというところがドコにありますか...
中里介山 「大菩薩峠」
...依怙地に黙りこくつて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...お前えは飛んだ依怙贔負(えこひいき)の仕事をしているってはなしじゃないか...
牧野信一 「鬼涙村」
...天下の有志を集めて依怙贔屓(えこひいき)なく金春(こんぱる)...
正岡子規 「病牀六尺」
...寛保二年壬戌に怙(ちゝ)を喪つた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...明治七年十二歳にして怙(ちゝ)を失ひ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...これより先枳園は文政四年に怙(こ)を喪って...
森鴎外 「渋江抽斎」
...軍医もこんな依怙地(えこじ)な心臓にゃあこれまでおめにかかったことがねえって...
山本周五郎 「青べか物語」
...「大学はかつておれを非難した、おれが藩の御用船で米を回漕(かいそう)させたといって非難したが、その一条の申しひらきを聞きたいな」――このほかに、依怙の沙汰、違法の行跡を列挙し、吉岡どののために、領内の士民たちが困窮していること...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...軍功を依怙贔屓(えこひいき)になし...
吉川英治 「三国志」
...依怙地(えこじ)の底に愛嬌みたいな楽天性のあることが...
吉川英治 「私本太平記」
...公事訴訟(くじそしょう)の依怙(えこ)から...
吉川英治 「新書太閤記」
...そういう依怙地(えこじ)に出来ている人間じゃ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...依怙贔屓(えこひいき)だっ」「大きな声をするなっ」「するッ――おれはするっ――仏法を亡すものは仏弟子(ぶつでし)どもだっ」「これっ...
吉川英治 「親鸞」
...諸宗の依怙(えこ)...
吉川英治 「親鸞」
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