...わたくしは依怙は致しませぬ...
芥川龍之介 「三右衛門の罪」
...けれども数馬はこの依怙のために大事の試合を仕損(しそん)じました...
芥川龍之介 「三右衛門の罪」
...いくら依怙地(えこぢ)な森でも...
芥川龍之介 「虱」
...ソウナルト予ハイツモノ癖デ依怙地(いこじ)ニナリ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...ソンナ芝居ヲサレルト尚更依怙地ニナルワ」モウコレ以上クダ/\シク書クノハ止メル...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...そこに依怙(えこ)や毛嫌いの私情が入り込む隙間があるのである...
寺田寅彦 「学位について」
...こういう不祥事やあらゆる依怙沙汰(えこざた)の原因になるのである...
寺田寅彦 「学位について」
...もし政府が神経質で依怙地(えこじ)になって社会主義者を堰かなかったならば...
徳冨蘆花 「謀叛論(草稿)」
...その癖(くせ)どっか依怙地(いこじ)な貧農気質(かたぎ)が...
徳永直 「冬枯れ」
...――宅でも彼子(あれ)がいると少しは依怙(たより)になるんだがね」六十八姉の言葉には昔し亡くしたわが子に対する思い出の外に...
夏目漱石 「道草」
...多の市さんは依怙地(いこぢ)な方で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...依怙地(いこじ)になって...
久生十蘭 「あなたも私も」
...下手に訓令に従わせようなどとしたら依怙地になって何もかにもほじくり出してしまわア...
久生十蘭 「魔都」
...依怙地(えこじ)に覗こうとするように...
森鴎外 「かのように」
...ずいぶん依怙贔屓があると思うわ」不意に寿女がむきになってこう言い出すので...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...依怙地(いこじ)な態度をみせるようにさえなった...
山本周五郎 「竹柏記」
...なにを非難しているのだ」――吉岡(奥山大学)どのの依怙(えこ)による...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...ただ上官への諂(おもね)りや依怙(えこ)ひいきだけに依って保っている存在とはちがう...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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