...」「すると数馬はそちの行司に依怙(えこ)があると思うたのじゃな?」「さようでございまする...
芥川龍之介 「三右衛門の罪」
...――わたくしの依怙と申すのはこう云うことでございまする...
芥川龍之介 「三右衛門の罪」
...婆サンニ窘メラレタノデ却ッテ依怙地ニナリ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...ソンナ芝居ヲサレルト尚更依怙地ニナルワ」モウコレ以上クダ/\シク書クノハ止メル...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...毫(ごう)も健三に依怙(かか)る気がなかった...
夏目漱石 「道草」
...多の市さんは依怙地(いこじ)な方で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...依怙地(いこじ)なほど身体を硬(こわ)ばらせている石のようなお安の後姿を...
久生十蘭 「鈴木主水」
...下手に訓令に従わせようなどとしたら依怙地になって何もかにもほじくり出してしまわア...
久生十蘭 「魔都」
...依怙地に黙りこくつて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...天下の有志を集めて依怙贔屓(えこひいき)なく金春(こんぱる)...
正岡子規 「病牀六尺」
...審査員他の輩に依怙(えこ)す...
南方熊楠 「十二支考」
...その怙(ちゝ)を失つたのが十五歳...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...怙(こ)を喪(うしな)った時...
森鴎外 「渋江抽斎」
...これより先枳園は文政四年に怙(こ)を喪って...
森鴎外 「渋江抽斎」
...その「依怙地」な心臓に対する反感が...
山本周五郎 「青べか物語」
...依怙贔屓(えこひいき)だと仰せられるか...
吉川英治 「親鸞」
...その依怙地のほうへ曲りたがるものでしてな」独(ひと)り言(ごと)のように...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...依怙地(えこじ)な兄さんだから...
吉川英治 「松のや露八」
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