...其處に小提灯の幽靈の怖れはなかつた...
泉鏡花 「遺稿」
...やはり駐在所の巡査を怖れているのである...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...怖れと驚きの表情に入れ代って...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「嫁入り支度」
...*アートレ,デースに恐ぢ怖れ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...この存在が存在から距てられている怖れが...
中井正一 「生きている空間」
...最も怖れらるる近藤勇...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分たちは行くところまで行かねばならないのか――お雪ちゃんは飛騨(ひだ)の高山を怖れました...
中里介山 「大菩薩峠」
...いつか怖れを忘れ...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...特にあの鳴声を怖れていたものと思われる...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...すわと怖れをなし...
吉川英治 「黒田如水」
...京極方ではいよいよ松平家が威光に怖れたものと得意になった...
吉川英治 「剣難女難」
...彼らごとき廟鼠輩(びょうそはい)を怖れて...
吉川英治 「三国志」
...彼はその気勢に怖れて...
吉川英治 「三国志」
...涙も仮借(かしゃく)もないものと一途(いちず)に怖れおののいて...
吉川英治 「新書太閤記」
...御身達が殺竹を怖れて...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...怖れはしないよ」叔父の事を...
吉川英治 「平の将門」
...坐れ」「自分の身を怖れて起つのではありません...
吉川英治 「旗岡巡査」
...大いに怖れを抱いている山添団八であるが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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