...実際牝牛の眼のやうだらうか?」彼は恐る怖る自らに問うた...
芥川龍之介 「翻訳小品」
...鏡中の姿を怖るるが故に再度三度重ねて鏡を手にする累である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...それではせっかく寝ている弁信を驚かすことを怖るるもののように...
中里介山 「大菩薩峠」
...「御免下さいまし……」怖る怖る隔ての襖を開いたものがあります...
中里介山 「大菩薩峠」
...全く怖るべきものでございます」玉蕉女史は...
中里介山 「大菩薩峠」
...米友は怖るるところなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼の刀剣を怖るることを知って...
中里介山 「大菩薩峠」
...その怖る怖るの一足一足が...
中里介山 「大菩薩峠」
...南面もしくは西面はこの通りなだらかな美しい景色であるのに北側には怖るべき威圧と陰惨との面影があること...
中里介山 「山道」
...遷延こそ最も怖るべき敵なれ...
西村陽吉 「遥かなる憧憬」
...その場に戻つて来たのが永年放浪の旅に出てゐた怖るべき親不孝な王子でした...
牧野信一 「山彦の街」
...『大般涅槃経』に馬獅(しし)の臭いを怖るといい...
南方熊楠 「十二支考」
...たちまち眼前へ立ちはだかった人を極めて怖るる余り...
南方熊楠 「十二支考」
...和漢その他に桃を鬼が怖るるてふ俗信については『日本及日本人』七七七号九一頁に述べ置いた...
南方熊楠 「十二支考」
...あの怖るべき太極刀の必殺をどうして遁れたか...
吉川英治 「剣難女難」
...「怖るべきは蜀と呼ばんよりむしろ孔明そのものの存在である...
吉川英治 「三国志」
...お味方にとって最も怖るべき敵のひとりでしょう...
吉川英治 「新書太閤記」
...怖る怖る見あげたが...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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