...大きい恐怖さえ感じている岡安に...
海野十三 「電気看板の神経」
...別の怖さが彼を襲い始めた...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...追手の怖さとは、全く別の恐怖が、彼女の背筋を這い上った...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...怖さに気も狂い相な中で...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...債権者に拘引されるのが怖さに...
薄田泣菫 「茶話」
...君を恐怖さえしていた...
太宰治 「新ハムレット」
...それは理由なく盛子を恐怖させるものであつた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...そのくせ御自分の世話にならずに切り抜けられるのが怖さに...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...怖さ半分と、横着半分とで蒲団を被って応対をしていた金助は、ここに至って全くの恐怖に襲われて歯の根が合いません...
中里介山 「大菩薩峠」
...さうして一番はつきり此女の考として残つたことは、此品(これ)をとられてしまつてはすぐ食ふことが出来ない、自分と、三人の子供の命の蔵(くら)は、今自分が座つて居る莚の下にある、生きたいと云ふ一念で、良人(をつと)は恐しい土蔵破りをまでした、その一念で、自分は怖さ、恥しさを忘れて、ぢつと座つて居た...
平出修 「夜烏」
...その時の怖さ加減を互(たがい)に話したら面白い事でしょう...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...怖さを振り切り、隣の部屋に入った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...或る日にはかんさんに頼むことが極端にいへば幾らか怖さうな樣子に見えた...
室生犀星 「渚」
...おれという一つの恐怖さえ平然と咀嚼(そしゃく)し...
山川方夫 「愛のごとく」
...しかし彼女は、怖さも、不気味さも、何も思わなかった...
吉川英治 「黒田如水」
...ひそかに後日の恐怖さえ覚えてきた...
吉川英治 「三国志」
...そっと訊いてごらん」春香はまだ世間の怖さも複雑さも知らなかった...
吉川英治 「三国志」
...逃げ出している!――怖いものの怖さを知れ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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