...安藤は目を怖々(おづおづ)さして東川を見た...
石川啄木 「足跡」
...怖々階段を降り始めた...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...「傴僂ではなかった様だね」私は怖々(こわごわ)それを云って見た...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...少年は尚怖々(おずおず)と見守っていると...
江見水蔭 「月世界跋渉記」
...エヒミチは怖々(おどおど)する...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...怖々ながらお銀様も見惚(みと)れます...
中里介山 「大菩薩峠」
...怖々(こは/″\)時の經つのを待つてゐるから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...どうやら自動車が停った様子なので怖々その方を眺めると警視庁の大玄関と思いのほか...
久生十蘭 「魔都」
...見かけは怖々(こわごわ)しい大坊主であったが...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...縫工怖々(こわごわ)に立ち合うと一角驀然(まっしぐら)に駈け来って角を樹に突っ込んで脱けず...
南方熊楠 「十二支考」
...怖々戸口から外を覗いてからゾロゾロ出て行く...
三好十郎 「斬られの仙太」
...権太夫は怖々(こわごわ)盃(さかずき)をうけ取って...
吉川英治 「江戸三国志」
...お蝶の髪の毛を怖々(こわごわ)と弄(なぶ)っています...
吉川英治 「江戸三国志」
...怖々(おずおず)と陣幕の路地を通って行った...
吉川英治 「新書太閤記」
...ふたたび廻廊の角(かど)にあたる所の――自分が殺人を犯した場所へ――怖々(こわごわ)と行ってみた...
吉川英治 「親鸞」
...お次(つぎ)は怖々(こわごわ)すり寄って行った...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...お吟も怖々(こわごわ)大地をのぞいてみた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...怖々(こわごわ)と...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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