...葉子は単に倉地の心を引いてみたいばかりに怖々(こわごわ)ながら心にもない事をいってみたのだった...
有島武郎 「或る女」
...怖々(おづおづ)した様な声で語り出した...
石川啄木 「足跡」
...重兵衞の後に跟(つ)いて怖々(おづ/\)と入つて來る松太郎を見ると...
石川啄木 「赤痢」
...怖々怪物に近寄って...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...怖々階段を降り始めた...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...「傴僂ではなかった様だね」私は怖々(こわごわ)それを云って見た...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...もし情(なさけ)あらば助たまへと怖々(こは/\)熊を撫(なで)ければ...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...エヒミチは怖々(おどおど)する...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...叱られて怖々(おじおじ)している子供といった方が適当なくらいで...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「無駄骨」
...そこで金助は怖々(こわごわ)と引返して...
中里介山 「大菩薩峠」
...怖々(こわごわ)ながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...怖々(こわごわ)そこらを見廻して...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...負けそうになる)弥八 (得物で茂兵衛を打たんと振りかぶる)子守子 (怖々今まで見ていたが思わず)人殺しいッ...
長谷川伸 「一本刀土俵入 二幕五場」
...怖々戸口から外を覗いてからゾロゾロ出て行く...
三好十郎 「斬られの仙太」
...仕出し大勢遠くから怖々見て居る...
山中貞雄 「恋と十手と巾着切」
...怖々(おずおず)と陣幕の路地を通って行った...
吉川英治 「新書太閤記」
...『お気に入りますやら……』怖々(こわごわ)と茶をおく...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...怖々(こわごわ)前へ進みながら...
吉川英治 「源頼朝」
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