...可怕(おっかな)いでしょう」お島は可笑(おか)しそうに笑った...
徳田秋声 「あらくれ」
...自分の身のうえのことのように怯(お)じ怕(おそ)れた...
徳田秋声 「黴」
...彼は怕(おそろ)しいと思った...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...それは怕(おそ)ろしい恐怖の予言のように思われはじめた...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...彼は怕ろしいと思った...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...怕いということまでもうわたしからは無くなっているようだ...
原民喜 「火の唇」
...「怕い、怕い」と、夢中で婦人に縋りついた...
原民喜 「雲雀病院」
...勝手口より怕々(こは/″\)のぞけば...
樋口一葉 「大つごもり」
...おゝ怕(こわ)いお方(かた)と笑(わら)つて居(ゐ)るに...
樋口一葉 「にごりえ」
...我は怕(おそ)れず...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...左様な意地悪る連の悪戯を怕れたからだ...
牧野信一 「木枯の吹くころ」
...払つたらどうだい?」などと父親の拳固などは怕る気しきもなく喚きたてるのであつた...
牧野信一 「創作生活にて」
...若し斯んなところに誰か這入つてゞも来たら何んな疑ひをかけられるかも知れぬなどゝ怕れて凝つと目を閉ぢました...
牧野信一 「早春のひところ」
...金公の憾みを怕れてか...
牧野信一 「肉桂樹」
...怕い声も反つて頼もしく...
牧野信一 「円卓子での話」
...昔猴を怕れ敬うた事も分り...
南方熊楠 「十二支考」
...非常に怕(おそ)ろしい物を見たように...
山本周五郎 「めおと蝶」
...心に怕(おそ)れを生じたか...
吉川英治 「三国志」
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