...俺は飛行島の秘密をまもらねばならぬ」ふたたび怒れる獅子のようになったフランク大尉は...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...いけません」艶子は最早(もは)や怒れる女王のお芝居を続けている訳には行かなかった...
江戸川乱歩 「五階の窓」
...怒れる大臣たちを乗せたまま...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...極力怒れる私の心を宥(なだ)めた...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...怒れる風が森を襲って木々を投擲する...
知里真志保 「アイヌ語のおもしろさ」
...何故にこれらを思ひ煩ふや?ヘーラクレ,スの故に因り怒れるヂュウス...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...プレンダギャストはまるで怒れる悪魔のようで...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「グローリア・スコット号」
...怒れる緬羊といったふうに...
久生十蘭 「だいこん」
...怒れる者、悲しめる者、苦しむ者、愚かなる者、笑える者、悉(ことごと)くの衆生がこの世界に集る...
柳宗悦 「民藝四十年」
...「怒れるものですか...
山本周五郎 「風流太平記」
...具足のうえの緋の衣も、その怒れる顔も、さながら一塊(かい)の焔のように見える...
吉川英治 「上杉謙信」
...怒れる皺(しわ)のようにも見え...
吉川英治 「江戸三国志」
...怒れる両童子その者の如き勢いで詰め寄ったが...
吉川英治 「剣難女難」
...漢江の岸に、兵船をそろえていた船手方の黄蓋(こうがい)は、逃げくずれてきた味方に、大将の不慮の死を知って、大いに憤り、「いでや、主君の弔(とむらい)合戦」とばかり、船から兵をあげて、折りから追撃して来た敵の黄祖軍に当り、入り乱れて戦ったが、怒れる黄蓋は、獅子奮迅して、敵将黄祖を、乱軍のなかに生擒(いけど)って、いささか鬱憤をはらした...
吉川英治 「三国志」
...ついに彼の怒れる眉は...
吉川英治 「三国志」
...必ず怒れる洪水となって...
吉川英治 「新書太閤記」
...そして怒れる鳳凰(おおとり)のごとく...
吉川英治 「新・水滸伝」
...怒れる紅蓮(ぐれん)は...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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