...私は怏々として楽しまぬ日を送るようになりました...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「あの顔」
...時には遠方の納屋庭で何か怏々(おうおう)としている牝牛の啼きごえも聞いた...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...春琴はこの時から怏々(おうおう)として楽しまず間もなく脚気(かっけ)に罹(かか)り秋になってから重態に陥(おちい)り十月十四日心臓麻痺(しんぞうまひ)で長逝(ちょうせい)した...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...怏々として楽しまず...
種田山頭火 「行乞記」
...私は怏々として居た...
長塚節 「隣室の客」
...終日怏々として楽しまなかったほどである...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...さうやつて巴里にひとり暮らしながら怏々としてゐるらしいモオリスの心を慰めるために...
堀辰雄 「モオリス・ド・ゲランと姉ユウジェニイ」
...怏々(おうおう)として楽まない...
森鴎外 「魚玄機」
...怏々(おうおう)として窶(やつ)れ果てているので...
夢野久作 「少女地獄」
...怏々(おうおう)として楽しめない...
吉川英治 「大岡越前」
...怏々(おうおう)として楽しまない容子だったが...
吉川英治 「三国志」
...怏々(おうおう)と揺れ悩んでいるかにみえる...
吉川英治 「私本太平記」
...――あのジメジメと長雨に腐っている人みたいな怏々(おうおう)とした以前の陰影はどこにもなかった...
吉川英治 「私本太平記」
...こういう世相に怏々(おうおう)として...
吉川英治 「私本太平記」
...今朝の彼が怏々(おうおう)としてすぐれないのは無理もなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...怏々(おうおう)の悶(もだ)えを独り抱きつづけた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...怏々(おうおう)と胸が鬱(ふさ)いでくる...
吉川英治 「源頼朝」
...怏々(おうおう)として勝(すぐ)れない顔いろ...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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