...時には遠方の納屋庭で何か怏々(おうおう)としている牝牛の啼きごえも聞いた...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...そして魂のぬけた人のようになって怏怏(おうおう)として帰ったが...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「嬰寧」
...彼はこの城の先祖の不正直なことを知って怏々(おうおう)として楽しまなかった...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「作男・ゴーの名誉」
...癇癪(かんしゃく)持ちの通武はいつも怏々(おうおう)として不平を酒杯(さけ)に漏らしつ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...彼は怏々(おうおう)として楽しまず...
中島敦 「山月記」
...人生の無意義を知つて怏々として居る...
萩原朔太郎 「酒に就いて」
...怏々(おうおう)として楽しめない...
吉川英治 「大岡越前」
...疑心と嫉妬が怏々(おうおう)と足にからみついて...
吉川英治 「銀河まつり」
...怏々(おうおう)と...
吉川英治 「三国志」
...先頃から怏々(おうおう)として...
吉川英治 「三国志」
...魏延は怏々(おうおう)と楽しまない顔をして退がった...
吉川英治 「三国志」
...怏々(おうおう)と揺れ悩んでいるかにみえる...
吉川英治 「私本太平記」
...こういう世相に怏々(おうおう)として...
吉川英治 「私本太平記」
...怏々(おうおう)と...
吉川英治 「私本太平記」
...怏々(おうおう)として楽しまずに暮しているらしい」「備前児島(こじま)の城へ当てて...
吉川英治 「親鸞」
...怏々(おうおう)と...
吉川英治 「平の将門」
...怏々(おうおう)として楽しまない人間になった...
吉川英治 「源頼朝」
...そんな心配も怏々(おうおう)と胸に抱いたことであったろうと思われる...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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