...怏々(おうおう)として楽しまざる日を送っていた...
レオニード・ニコラエヴィッチ・アンドレーエフ 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...そして魂のぬけた人のようになって怏怏(おうおう)として帰ったが...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「嬰寧」
...春琴はこの時から怏々(おうおう)として楽しまず間もなく脚気(かっけ)に罹(かか)り秋になってから重態に陥(おちい)り十月十四日心臓麻痺(しんぞうまひ)で長逝(ちょうせい)した...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...トロイアの軍勢あとに怏々と...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...私も何だか怏々(くさくさ)していると...
徳田秋声 「縮図」
...人生の無意義を知つて怏々として居る...
萩原朔太郎 「酒に就いて」
...春の羅馬にあつてなんの爲事もなさずに怏々としてゐたリルケのもとに遂に屆いたのであつた...
堀辰雄 「或外國の公園で」
...怏々(おうおう)として窶(やつ)れ果てているので...
夢野久作 「少女地獄」
...悵怏として悲しむ漣である...
横光利一 「欧洲紀行」
...怏々(おうおう)とすぐれない一日を過していたが...
吉川英治 「三国志」
...帝にはむしろ怏々(おうおう)と何か常に楽しまぬご容子に察しられた...
吉川英治 「三国志」
...怏憂(おうゆう)...
吉川英治 「三国志」
...先頃から怏々(おうおう)として...
吉川英治 「三国志」
...こういう世相に怏々(おうおう)として...
吉川英治 「私本太平記」
...怏々(おうおう)と楽しまぬ色のあった彼も...
吉川英治 「新書太閤記」
...それからはなお怏々(おうおう)として胸が晴れない...
吉川英治 「親鸞」
...不快怏々(おうおう)と...
吉川英治 「平の将門」
...怏々(おうおう)として楽しまない人間になった...
吉川英治 「源頼朝」
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