...我心は怏々(あう/\)として樂まずなりぬ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...時には遠方の納屋庭で何か怏々(おうおう)としている牝牛の啼きごえも聞いた...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...春琴はこの時から怏々(おうおう)として楽しまず間もなく脚気(かっけ)に罹(かか)り秋になってから重態に陥(おちい)り十月十四日心臓麻痺(しんぞうまひ)で長逝(ちょうせい)した...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...私も何だか怏々(くさくさ)していると...
徳田秋声 「縮図」
...彼は怏々(おうおう)として楽しまず...
中島敦 「山月記」
...私は怏々として居た...
長塚節 「隣室の客」
...怏々(おうおう)として楽まない...
森鴎外 「魚玄機」
...怏々(おうおう)として窶(やつ)れ果てているので...
夢野久作 「少女地獄」
...ぼくもその前後、胃癌らしい、を宣告されて、怏々と、一年半ほどは、おかゆと麩とクズ湯にばかり馴づんでゐた...
吉川英治 「折々の記」
...怏々(おうおう)と楽しまぬ顔いろであった...
吉川英治 「三国志」
...怏々(おうおう)と...
吉川英治 「私本太平記」
...後には怏々(おうおう)と楽しまない日ばかりを過して...
吉川英治 「新書太閤記」
...怏々(おうおう)として楽しまず...
吉川英治 「新書太閤記」
...怏々(おうおう)として...
吉川英治 「新書太閤記」
...怏々(おうおう)の悶(もだ)えを独り抱きつづけた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...彼の顔も怏々(おうおう)として...
吉川英治 「新・水滸伝」
...怏々(おうおう)として勝(すぐ)れない顔いろ...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...そんな心配も怏々(おうおう)と胸に抱いたことであったろうと思われる...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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