...一度期(どき)に忿懣(ふんまん)の情が顏に燃えあがつた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...義雄は多少忿懣(ふんまん)の氣味で...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...全部に忿懣(ふんまん)を感じた...
太宰治 「佐渡」
...子供じみた忿懣(ふんまん)を洩(も)らすのだと思って...
谷崎潤一郎 「細雪」
...つい又忿懣(ふんまん)が萌(きざ)して来た...
谷崎潤一郎 「細雪」
...どういう点に氏の忿懣が集中されているか判らないのだが...
戸坂潤 「社会時評」
...なんだか二人の間の交誼の十分の九は忿懣から成立つてゐるとでも云ひたい位である...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...ふいに形体(えたい)の知れない忿懣の情に駆られた...
豊島与志雄 「立枯れ」
...とはいへこの忿懣はうはべだけのものであつた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...心の中には反抗的な忿懣(ふんまん)のような思想が充ちている...
シュミットボン Willhelm Schmidt-Bonn 森鴎外訳 「鴉」
...田舎にくすぼる忿懣を歌に託したのであろう...
柳田国男 「故郷七十年」
...抑圧された忿懣がよどんでいた...
山川方夫 「演技の果て」
...「どういうつもりでしょう」と登は忿懣(ふんまん)を抑えかねたように云った...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...娘を医者の誤診のために生涯生き殺しにしてしまった彼の忿懣(ふんまん)の一端をそこに感じて...
横光利一 「馬車」
...忿懣(ふんまん)に忿懣を重ね...
吉川英治 「三国志」
...そうお怒りにならないでも……」一徹な忿懣(ふんまん)の前には...
吉川英治 「私本太平記」
...いまさら師直へやぼな忿懣(ふんまん)をもらしもならず...
吉川英治 「私本太平記」
...忿懣(ふんまん)の矢を引きかねぬ男でな」「さ……そういう噂を世間でちらと耳にしたので...
吉川英治 「親鸞」
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