...神に念ずるしるしもなく...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...やはり人を救い世を救うことを念ずる慈悲の涙であろうかと思った...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...2.神を念ずる心はかれに取つては本當に生活の中心なのであつた...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...片時も佛を念ずる隙がない...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...かれの口からは思はず仏を念ずるの声が出た...
田山花袋 「ある僧の奇蹟」
...『咎なきものを咎めんと念ずる汝...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...亂戰の中に再び驅るべきか?衆に命じて城壁の中に集らしむべきか?念ずる彼の傍(かたはら)に來るポイボス・アポローン...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...汝を怖れ勇と意氣忘れしめんと念ずるや?汝は槍に逃れ行く我が身の背をばよも刺さじ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...彼の者すでに死したれば高き城市を棄つべきや?あるはヘクト,ル亡べるも猶殘らんと念ずるや?さはれ何故わが心かゝる思念を生ずるや? 385パトロクロスの屍體今船のかたへに横はり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...廣く世人の注意を惹きたいと念ずる...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...さてどうしたらこの苦しみを軽くしていただけるかとそれを念ずる...
永井隆 「この子を残して」
...かくあれと念ずる思いの...
夏目漱石 「薤露行」
...人に忠告せんと思う者は口に言を発するに先だちて深く心に念ずるこそ順序であろう...
新渡戸稲造 「自警録」
...「早く上演が済んでくれればよい――」とそればかり念ずる有様(ありさま)であった...
野村胡堂 「楽聖物語」
...ただ今一段とかつてあった事実を精確にしようと念ずるのみである...
柳田国男 「年中行事覚書」
...自分の念ずるのも日月星...
柳田国男 「山の人生」
...立派なものをかいてくれる人が出ることを念ずる...
山本実彦 「十五年」
...朝廷を大事と念ずる誠意とは...
吉川英治 「私本太平記」
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