...存外(ぞんがい)快濶(かいかつ)に話したりした...
芥川龍之介 「彼」
...ふツと擧げた其の面は見違へる樣に快濶になつて居る...
有島武郎 「半日」
...姿の通りに快濶な爽かな人であった...
伊藤左千夫 「浜菊」
...暫(しばら)くぶりで快濶に帰つて来た...
犬養健 「朧夜」
...僕がこれまで見せて来た快濶の態度に対しても...
岩野泡鳴 「耽溺」
...天地と共にあるが如き気宇快濶なものである...
高浜虚子 「俳句への道」
...瀧口が平生の快濶なるに似もやらで...
高山樗牛 「瀧口入道」
...かくして小生は主義も理想もない天空快濶な自然の児(こ)に立ち帰る事が出来ました...
夢野久作 「暗黒公使」
...その瞬間に私は、若林博士の声かと思ったが、すぐに丸で違った口調で、快濶な、若々しい余韻を持っている事に気が付いたので、ビックリして背後(うしろ)を振り向いた...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...快濶な輝きが見えなくなって...
夢野久作 「鼻の表現」
...平生から快濶な主婦が母親が来たので一層はしやいで居る...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...詩人ベランゼが住んで居た縁故(えんこ)で記念の名を負うた「ベランゼの並木路(アブニウ)」に臨んだ煙草(たばこ)屋は博士が七箇月間煙草(たばこ)を買はれた店で快濶な主人夫婦が面白いと云ふので今度も態態(わざわざ)立寄つて煙草(たばこ)を買はれた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...此(この)婆さんは「戦(そよ)ぐ麦」の中の「小作女(こさくをんな)」と云ふ詩に歌はれた人好(ずき)のする快濶(くわいくわつ)な婆さんである...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...扉(と)を開(あ)けて呉(く)れた快濶な女中に名刺を渡すと...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...予等の為に自家の詩に就(つい)て快濶に色色(いろ/\)と語られた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...主人の井杉さん夫婦が快濶と親切とを備へて...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...また全く以前の快濶になつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...年寄つた父親はスープの後で、快濶に、今度の婚禮について言ひ出した...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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