...朝の心の快濶(くわいくわつ)なりしうつりか...
饗庭篁村 「隅田の春」
...存外(ぞんがい)快濶(かいかつ)に話したりした...
芥川龍之介 「彼」
...……」僕は咄嗟(とっさ)に快濶(かいかつ)になった...
芥川龍之介 「彼 第二」
...彼れは今此の明るい火を見て總ての事を忘れた樣な快濶になつて黒い頸卷と鉢の高い帽子とを玄關になげ出したなりどつかりストーヴの側に腰を下した...
有島武郎 「半日」
...ふツと擧げた其の面は見違へる樣に快濶になつて居る...
有島武郎 「半日」
...姿の通りに快濶な爽かな人であった...
伊藤左千夫 「浜菊」
...僕がこれまで見せて来た快濶の態度に対しても...
岩野泡鳴 「耽溺」
...天地と共にあるが如き気宇快濶なものである...
高浜虚子 「俳句への道」
...日來(ひごろ)快濶にして物に鬱する事などの夢にもなかりし時頼の氣風何時(いつ)しか變りて...
高山樗牛 「瀧口入道」
...主人の出張先を問い合わせても「よくわかりません」という快濶な給仕の返事しか聞かれない…………よしんば...
夢野久作 「奥様探偵術」
...窓の外を指しつつ快濶(かいかつ)な口調で問うた...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...快濶な輝きが見えなくなって...
夢野久作 「鼻の表現」
...平生から快濶な主婦が母親が来たので一層はしやいで居る...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...此(この)婆さんは「戦(そよ)ぐ麦」の中の「小作女(こさくをんな)」と云ふ詩に歌はれた人好(ずき)のする快濶(くわいくわつ)な婆さんである...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...扉(と)を開(あ)けて呉(く)れた快濶な女中に名刺を渡すと...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...快濶な早川先生御夫婦は私の歌を訳して二夫人に告げられるのであつた...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...都雅快濶にして細憂に拘拘たらず...
與謝野禮嚴 「禮嚴法師歌集」
...また全く以前の快濶になつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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