...一望たちまち快哉(かいさい)を叫び...
井上円了 「おばけの正体」
...胸いっぱいの快哉(かいさい)を絶叫していた...
江戸川乱歩 「影男」
...快哉(かいさい)を叫んだ...
太宰治 「『井伏鱒二選集』後記」
...ここにいたつてはじめて快哉を叫ぶだらう...
太宰治 「道化の華」
...思はず我をして手を拍(う)つて快哉(くわいさい)を叫ばしめぬ...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...われはまた手を拍(う)つて快哉を叫ばざるべからざるの奇景に逢ひぬ...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...わざと悪徳不正を迎えて一時の快哉(かいさい)を呼ぶものとも見られる...
永井荷風 「妾宅」
...人は自分が財産を得たと聞いて飛び上り跳(は)ねまはり快哉(くわいさい)を叫びはしない...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...案(つくえ)を打って快哉(かいさい)を叫ばしむるところもある...
穂積陳重 「法窓夜話」
...たしかに私の母に対して快哉的気分を何か感じるらしかつた...
牧野信一 「蔭ひなた」
...私は快哉の叫びを挙げんものとわくわくしてゐるのだが...
牧野信一 「泉岳寺附近」
...快哉を叫ばんとする如き犯罪性に憧れてゐるのだらう...
牧野信一 「変装綺譚」
...快哉妙樂無二首上一...
南方熊楠 「蓮の花開く音を聽く事」
...彼の手ぎわに感じて快哉をさけび合い...
吉川英治 「三国志」
...そしてそのふたつの巨(おお)きな眼にも快哉(かいさい)きわまるかの如き情をらんらんと耀かしながら...
吉川英治 「三国志」
...火の雨の下にある城兵の混乱ぶりを想像しての快哉(かいさい)なのだ...
吉川英治 「私本太平記」
...わっと快哉(かいさい)の声をその人旋風(ひとつむじ)の行方へ送っていたという...
吉川英治 「新・水滸伝」
...憤怒は血を見て快哉を叫ぶ...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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