...当然わしの感ずべき愉快さへも与へてくれなかつた...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...なんとも言えぬ爽快さを覚える...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...少しづゝ不愉快さが増して来て顔に出かゝつてゐたところへ...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...睡魔――しかも私はいかにもそのようなものに魅せられて行くような快さの中にいた...
外村繁 「夢幻泡影」
...「その議論は全快されてからにしておきましょう...
豊島与志雄 「変な男」
...ハイフェッツの人間離れのした冷たい技巧でひきまくる快さは非凡だ(ビクターJD一〇二一―二)...
野村胡堂 「楽聖物語」
...軽い愉快さである...
長谷川時雨 「西川小りん」
...何とも云えない不愉快さが身にしみ通って来る...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...新聞記者などがコッペの閑居『苺園(フレジエール)』の事を語る時にはいつも愉快さうな調子で話してゐたので...
堀口九萬一 「フランソア・コッペ訪問記」
...「助けて呉れ/\!」と叫びながら命から/″\に逃げのびてしまふ愉快さは...
牧野信一 「武者窓日記」
...若葉のかげに一種独特な明快さに充ちている...
宮本百合子 「九州の東海岸」
...泳ぎながらその花で体中を巻く時の美くしさや快さなんかも思った...
宮本百合子 「グースベリーの熟れる頃」
...あなたも皮膚のしっとりした快さでしょう? 本当によかったこと...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...一つ一つ道義と良心から切り離して行く……その快さ……...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...不愉快さを感じる可き所に感じて貰ふのには...
横光利一 「書翰」
...一人旅の愉快さは...
吉江喬松 「山岳美觀」
...(一)道人の書には端的率直な明快さがある...
吉野秀雄 「秋艸道人の書について」
...霜柱を踏む草鞋の気持はまさしく脳にも響く快さである...
若山牧水 「木枯紀行」
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