...身も心も何か大きな力に任しきるその快さ心安さは葉子をすっかり夢心地(ゆめごこち)にした...
有島武郎 「或る女」
...この若くて美しい奥さんの世話を焼くことの愉快さとが...
石川欣一 「山を思う」
...その次からこの不愉快さを防ぐために...
海野十三 「『十八時の音楽浴』の作者の言葉」
...」などと言いながら自分で栓をねじって迸り出る水を快さそうに眺めながら手拭を持った手で風呂の中を掻き廻しなどしていた...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...気に入らないなぞと云う単純な失敗の不快さに終らない...
武田麟太郎 「大凶の籤」
...殺人の愉快さを味わい楽しんでいたことであったが...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...浴衣に褞袍をかさねた快さ...
種田山頭火 「其中日記」
...何か君の気付いた点をいってもらえれば大変有難いのだが―」ホームズが独特の明快さで語る一語一語を...
コナンドイル Conan Doyle 三上於莵吉訳 「白銀の失踪」
...矛盾のもつ悲劇的快さというようなものが...
中井正一 「美学入門」
...不愉快さが一時に心頭に上つて來た...
平出修 「計畫」
...それに數本の栂の木が快ささうな日蔭をつくつてゐた...
堀辰雄 「生者と死者」
...彼は一瞬間全く輕快さうに歩いてゆきました...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「巴里の手紙」
...一日汗を流して労働した者が労働がすんでから湯に入るのは如何にも愉快さうで草臥(くたびれ)が直るであらうと思はれるがその他の者で毎日のやうに湯に行くのは男にせよ女にせよ必ずなまけ者にきまつて居る...
正岡子規 「墨汁一滴」
...恐らく花江の行くところを自分に見せる不快さもあるのであろうと気がつくと...
横光利一 「馬車」
...唐草模様に似たしなやかな軽快さで...
横光利一 「旅愁」
...僕に此(この)放尿の噴水が不快の感を与へないのみか却(かへ)つて自然の天地に帰つて胸を開く様な快さを覚えしめるのは童貞の無邪気と純潔とを人間の作法に拘泥せずして具体化した芸術家の力であらう...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...一つの逆境を歩みぬけた後の爽快さは...
吉川英治 「折々の記」
...霜柱を踏む草鞋の気持はまさしく脳にも響く快さである...
若山牧水 「木枯紀行」
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