...あわよくば自分の要求すべき資格のないものを家族のものに要求しようとするのを見つけだすと快くなかった...
有島武郎 「星座」
...矢張快くなかつた...
石川啄木 「鳥影」
...快く戯(たわむ)れる...
泉鏡花 「海の使者」
...「ほんまにあの娘(こ)は息子さえ快くなれば...
「草藪」
...快く通してくれた...
近松秋江 「黒髪」
...手を拍(う)ちて床(とこ)をのべさせ横になれば新しき浴衣の肌さわりも快く...
寺田寅彦 「東上記」
...快くあきらめていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...現在は米友が快く夜船を漕いでいた当時の炉辺へ来て...
中里介山 「大菩薩峠」
...若い叔孫家の後嗣は快く諸賓客を送り出したが...
中島敦 「牛人」
...數次其子の歡心を買ふ方法をとつて見ましてもすべての機能の遲緩した私の子は他の幼い子に見る樣に快く懷(なつ)くといふことはないのであります...
長塚節 「教師」
...すこし快くなると釜石鉱山へ行った...
長谷川時雨 「渡りきらぬ橋」
...気の悪い執達吏に快く封印をさせる...
長谷川伸 「奇術考案業」
...私は、その視線に、鋭く、小気味好く、快く、突き刺された...
牧野信一 「鱗雲」
...快く彼は「哲学的」になつて...
牧野信一 「山を越えて」
...快く身にしむ社前の朝ぼらけであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...紫夫人の病気も少し快くなったようには見えるのであるが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...今や楽しく快く机上の務めを果そうとて吾々を待(ま)ち侘(わ)びる風情が見える...
柳宗悦 「工藝の道」
...それを快く眺めるのである...
吉川英治 「剣難女難」
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