...餘裕を得たる魂は快く息づき...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...冷たい板敷が彼の熱し切つた足の裏にひやりと触れるのだけを彼は感じて快く思つた...
有島武郎 「An Incident」
...信吾の目に快くはなかつた...
石川啄木 「鳥影」
...快く流れてゐた事を思出した...
石川啄木 「鳥影」
...そういう要求は快く容(い)れましたので...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...自分も時にはそのやうに快く昂奮できるのだと知つた悦びは...
武田麟太郎 「日本三文オペラ」
...だん/\身心が快くなつた...
種田山頭火 「行乞記」
...快くあたりを見回して...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...彼等二人は再会を約しながら快く別れた...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...快く自裁させようと...
直木三十五 「南国太平記」
...そのつもりで邪魔でもあろうけれど折々遊びに来る時は快く上げてくれと...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...この婦人が快く承知をしてくれたのを嬉しく思いました...
中里介山 「大菩薩峠」
...高台寺月心院の屯所へ帰って快く...
中里介山 「大菩薩峠」
...今まで快く感じられてゐた沈默が急に僕には呼吸(いき)苦しくなり出す...
堀辰雄 「不器用な天使」
...快く目に遺っている...
宮本百合子 「印象」
...私は皮膚が或程度刺戟されるのは快く感じて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...快く身にしむ社前の朝ぼらけであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...)それが僕には何ともいへない氣もち快く思へるんだ...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
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