...そんなときにこの行燈が忠義な乳母(うば)のように自分の枕元を護っていてくれたものである...
寺田寅彦 「追憶の冬夜」
...もしこの忠義な犬が...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...身を調伏したり、身に陰謀を企てたりする奴等がおったなら――そりゃ、床下へなりと、天井へなりと、奥へなりと忍び込め――それは、忠義な所業じゃ...
直木三十五 「南国太平記」
...こんなことではまことに困った神祖以来の尊き大業賊徒の馬蹄にかけるは歎息数も知らない旗本御家人多くの中には一人や半分忠義なお人が有りそなものだよ三千以上のお高を貪(むさぼ)り惰弱な奴原...
中里介山 「大菩薩峠」
...忠義な支配人(ばんとう)さんが居りますが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...忠義な支配人さんが居りますが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...忠義な佐兵衛が自分から名乗って白状するだろうと思ったのでございます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...忠義な老番頭の死骸の前に兩掌を合せました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...忠義な番頭は、自分は殺されながらも主人を助けようと思つた...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...主人にはこの上もない忠義な男ですよ」「番頭の忠兵衞は?」「この家に三十年も居ります」「小僧の友吉は」「身許は確(たし)かな子で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「忠義な士が、忠義でもないことをして、忠義と思って死んで行く...
久生十蘭 「鈴木主水」
...忠義な女中達はすぐお跡をお慕(したい)申すが道です...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...自分自身を改善するために忠義な家来の率直な言葉に堪えるようでなければ信用ができない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...不作法もしかたがない」「日ごろの不作法はゆるされるが、いったいこのご評議を何だと心得ているのだろうか」「さればよ、官兵衛どのに、その忠義などを、求めるのが無理であろうよ...
吉川英治 「黒田如水」
...かくも忠義な士が多いのか...
吉川英治 「三国志」
...かならずお救いを計る忠義な者が出るであろう...
吉川英治 「私本太平記」
...おぬしの忠義な心底を...
吉川英治 「新書太閤記」
...そしてその眼をかッとひらくと、「ああ、忠義なものだ...
吉川英治 「新書太閤記」
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