...態々(わざわざ)お定に忠告する者もあつた...
石川啄木 「天鵞絨」
...余が諸君に忠告するところであります...
井上円了 「おばけの正体」
...かの女(ぢよ)がさきに渠をあやぶんで忠告するやうに語つた話を思ひ出せたが...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...多くの友人の中には折角足場の固くなり掛けた語学校の椅子を棄てるを惜(おし)んで切に忠告するものもあった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...かくの如く忠告するのである...
大隈重信 「日支親善策如何」
...笑って忠告するのでした...
太宰治 「人間失格」
...と親切に忠告するので...
太宰治 「服装に就いて」
...生命の尊厳さや愛する人たちへの責任感をしきりに忠告する自分の理性も無視し...
田中英光 「さようなら」
...間部等の所は誠実に忠告するに如(し)かず...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...露国政府に露清特約を廃棄すべしと忠告すると同時に...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...それを忠告する余裕もありませんでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...正しき時に正しき言を放つは賢人なお他人に忠告するについては...
新渡戸稲造 「自警録」
...もう一つ忠告することがあるとすれば...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...「おい、モオリー、お前はやはり魚洗(ワッシュ)で鮭の臓腑をいじっているほうがいいんじゃないのか」Take it from me 悪いことはいわないぜ、と忠告すると、モオリーは例によって、むやみにこめかみのあたりをひきつらせながら、「You don’t know me yet.」あなたは私というモノを知らないのである...
久生十蘭 「南部の鼻曲り」
...師匠すじの、先輩たちは、絶えず、狽(あわ)てふためくな、しずかに、しっかりと進んでゆけと、忠告するのだが、闇太郎だけは、そうはいわなかった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...他の医者の診察を受けるように忠告するね...
三好十郎 「冒した者」
...人に高ぶるなんぞといわれないようになさいよ」と忠告すると...
森鴎外 「渋江抽斎」
...真実を忠告する自由を認めるがよいが...
矢部貞治 「政治学入門」
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