...出來るだけ和かな言葉を以つて對手に忠告する...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...態々お定に忠告する者もあつた...
石川啄木 「天鵞絨」
...千代子は執念(しふね)くこちらに忠告するつもりらしかつた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...かの女(ぢよ)がさきに渠をあやぶんで忠告するやうに語つた話を思ひ出せたが...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...かくの如く忠告するのである...
大隈重信 「日支親善策如何」
...老人(としより)が若い者に忠告するなら今のうちの事だ...
薄田泣菫 「茶話」
...「シルヴァー!――一事(こと)お前に忠告するがね...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...たしかにわたしは病人にはベッドを置いて走るように忠告するだろう...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...その老人に思いとどまるように忠告する者もあったが...
田中貢太郎 「位牌田」
...わたしは強くご忠告するが...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「ブラウン神父の醜聞」
...露国政府に露清特約を廃棄すべしと忠告すると同時に...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...また子規氏が希望で母刀自や叔父の加藤恒忠氏の忠告するにもかかわらず...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...仮定はないぞよ!先天的観念もないぞよ!何にもない所から組立てゝ行つて先天的観念にも合致したがね理窟が面倒になつたさ屋根みたいなものさ意識した親切は持たないがね忠告する元気があれば象牙の塔の修繕にまはさうさカウモリ傘にもたれてみてゐりやあ人は真面目にくたびれずに事業つて奴をやつて呉れらあサンチマンタリズムに迎合しなきや趣味の本質に叛くかしらつてのがまあまあ俺の問題といへば問題さ...
中原中也 「(仮定はないぞよ!)」
...吾輩は謹(つつし)んで有名なる金田君及び天下の勢力家に忠告する...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...また吾人(ごじん)の真情や実況を一通り心得ている友人が懇切(こんせつ)に我々に忠告するときにも...
新渡戸稲造 「自警録」
...師匠すじの、先輩たちは、絶えず、狽(あわ)てふためくな、しずかに、しっかりと進んでゆけと、忠告するのだが、闇太郎だけは、そうはいわなかった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...「あぶなかッたら人の後に隠れてなるたけ早く逃げるがいいよ」と兜(かぶと)の緒を緊(し)めてくれる母親が涙を噛(か)み交(ま)ぜて忠告する...
山田美妙 「武蔵野」
...しかも忠告する気で云っている話が...
夢野久作 「難船小僧」
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