...しかし近頃それがしの宮殿下が我々の夥伴(なかま)を召されて浅からぬ御寵愛を忝ふするは我々の世の中に出る機運が熟したんだね...
内田魯庵 「犬物語」
...近頃めっきり衰えを感じておりますよ」「そう云って下さるのは忝いが...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...隣りに坐りし三十くらいの叔母様の御給仕忝(かたじけな)しと一碗を傾くればはや厭(いや)になりぬ...
寺田寅彦 「東上記」
...重畳(ちょうじょう)御心遣ノ段忝奉存候(かたじけなくぞんじたてまつりそろ)...
直木三十五 「巌流島」
...調所の言葉を聞いていたが「忝(かたじけ)ないぞ」と...
直木三十五 「南国太平記」
...兄の働きの邪魔になるぞ」「はい」「忝ないが...
直木三十五 「南国太平記」
...忝(かたじけ)ない...
直木三十五 「南国太平記」
...忝ない――嬉しいが...
直木三十五 「南国太平記」
...かうもあらうかと忝けなかつた...
長谷川時雨 「四人の兵隊」
...「その志は忝(かたじけ)ないが...
夢野久作 「近世快人伝」
...必ずあせらずにおやりなさい」「忝(かたじけ)ない...
吉川英治 「江戸三国志」
...「忝(かたじけな)い」と...
吉川英治 「江戸三国志」
...ご助勢忝のうござります」「清水を尋ねて...
吉川英治 「剣難女難」
...ひとえに伊予殿のご尽力忝のう存じます」「ついては明後日...
吉川英治 「剣難女難」
...忝(かたじけな)く...
吉川英治 「新書太閤記」
...忝う存じ奉る」うんとはいわない...
吉川英治 「新書太閤記」
...お志の段は忝(かたじけ)ないが...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...「忝(かたじけの)うはあるが……」と...
吉川英治 「梅里先生行状記」
便利!手書き漢字入力検索