...「忝(かたじけ)ない...
芥川龍之介 「好色」
...その忝(かたじけ)ない御情意(おこころざし)はよほど深(ふか)く姫(ひめ)の胸(むね)にしみ込(こ)んで居(い)るらしく...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...忝(かたじけな)さに涙こぼるる...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...忝(かたじけな)くも尊(たふと)い光景(けしき)を観(み)...
マルセル・シュヲブ Marcel Schwob 上田敏訳 「浮浪学生の話」
...敷島の三十一文字をもて栄爵を忝(かたじけの)うした高崎(たかさき)の正風大人(まさかぜうし)のよりも何らの官位勲爵のない野の一文人紅葉の短冊の方が遥(はるか)に珍重されてヨリ高価を以て市場に売買されておる...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...六人の衆は「忝き仰せには御座候へ共...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...私の身を不憫(ふびん)がって下さいますのは忝(かたじけの)うござりますがいかに不自由な体なればとて奉公人を婿(むこ)に持とうとまでは思いませぬお腹(なか)の子の父親に対しても済まぬことでござりますと顔色を変えて云うのであるではそのお腹の子の父親はと聞けばそればかりは尋(たず)ねないで下さりませどうでその人に添(そ)う積りはござりませぬという...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...「そう云って下さるのは忝(かたじけな)いが」老人は...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...忝(かたじけな)くも松雪院様へ御目通を許され候云々とある...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...ソーリン それは忝(かたじけ)ない...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...忝のう存じまする」綱手は...
直木三十五 「南国太平記」
...「忝(かたじけ)のうござる」小太郎は...
直木三十五 「南国太平記」
...光栄とも忝(かた)じけなしとも...
長谷川時雨 「モルガンお雪」
...その間に牧羊人大願成就忝(かたじけ)ないと...
南方熊楠 「十二支考」
...」「扨おとらへよき物被下忝奉存候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「忝(かたじけな)い」と...
吉川英治 「江戸三国志」
...こう三名のほかにはない』『何かと忝(かたじけ)のうござります』『こんどの機(しお)を外すと...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
......
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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