...忝(かたじけな)くも尊(たふと)い光景(けしき)を観(み)...
マルセル・シュヲブ Marcel Schwob 上田敏訳 「浮浪学生の話」
...忝(かたじ)けのうござる」山上の夜は更けた...
田中貢太郎 「轆轤首」
...六人の衆は「忝き仰せには御座候へ共...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...忝(かたじけの)う存じます...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...忝(かたじけな)くも御所様が御自身で御文(おんふみ)をお書きになり...
谷崎潤一郎 「三人法師」
...いちばんすえの小督(こごう)どのが忝くもいま将軍家のみだいでおわしますことを...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...うっかりなさらんように――」「忝(かたじけ)ない」侍は...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...玄白斎は、力無さそうに、蒲団から、両手を出して、その手を除けて「わしを、生かそうと――それは、忝ないが、無駄じゃ」「左様なことを――」「仁十、後方から、抱き起してくれ...
直木三十五 「南国太平記」
...忝(かたじ)けなき仰(おほ)せ承(うけたま)はりてよりいとゞ狂(くる)ふ心(こゝろ)止(とめ)がたく...
一葉女史 「たま※[#「ころもへん+攀」、U+897B]」
...お志は忝ないがそれはいけません...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...その有難さ、忝さ...
久生十蘭 「魔都」
...右本御恵賜被下候由扨々忝奉存候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...それは忝のうござる...
山本周五郎 「おもかげ抄」
...お別れに来た」「忝(かたじけ)のうぞんじまする...
吉川英治 「大岡越前」
...「何人(なにびと)か存ぜぬが忝(かたじ)けのうござるッ」ほッと足許を踏み直した瞬間に...
吉川英治 「剣難女難」
...その上で及ばずながらとっくりとご相談対手(あいて)になりやしょう」「……忝けのうござる……」新九郎は...
吉川英治 「剣難女難」
...お志の段は忝(かたじけ)ないが...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...――「御好意は忝けないがね...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「真珠の首飾り」
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