...忝(かたじ)けのうございます...
海野十三 「鍵から抜け出した女」
...これに」「これは忝(かたじけ)ない」伊右衛門は貼りかけていた提燈を投げ棄てるようにして...
田中貢太郎 「南北の東海道四谷怪談」
...………愚老はたゞもう忝うて/\...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...忝(かたじけ)ない...
直木三十五 「南国太平記」
...出向いて来てくれて忝(かたじけ)ない」「どう致しまして...
中里介山 「大菩薩峠」
...早速麓の村まで送り届けて進ぜよう」「忝(かたじ)けない...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...お志は忝ないがそれはいけません...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...お心づくしを忝(かたじけの)うしていながらいまごろになり気づいた心のぬかりをおゆるしあるように...
室生犀星 「玉章」
...忝(かたじけ)のうございます」秀之進はじっと眼をあげたが...
山本周五郎 「新潮記」
...忝し...
夢野久作 「白くれない」
...「何人(なにびと)か存ぜぬが忝(かたじ)けのうござるッ」ほッと足許を踏み直した瞬間に...
吉川英治 「剣難女難」
...心魂に徹して忝(かたじけ)のう存じまする」「誰ぞおらぬか...
吉川英治 「剣難女難」
...忝けない……」思わず合掌して天を拝した行者――それは言うまでもなく春日新九郎だ...
吉川英治 「剣難女難」
...「まことに忝(かたじけな)いお言葉にござりますが...
吉川英治 「剣の四君子」
...備や漢室の苗裔(びょうえい)に生れ忝(かたじ)けなくも皇叔に居...
吉川英治 「三国志」
...おこころのほどは身に沁みて忝(かたじけの)うござりまするが...
吉川英治 「新書太閤記」
...お志だけはくれぐれも忝(かたじけの)う存ずる...
吉川英治 「新書太閤記」
...ご休息でも」「忝(かたじけの)うござるが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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