...その上に忙しく眼を走らせ...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...これでなかなか忙しく立ち働きました...
海野十三 「爬虫館事件」
...気忙しく飛び廻つて虫を啄(つひば)みながら...
薄田泣菫 「独楽園」
...此宿は気安くて深切で、ほんたうによろしいけれど、子供がうるさい、たつた一人の孫息子で、母親が野良仕事に精出すので、おばあさんが守をしてゐるが、彼女も忙しくて、そして下手糞だ、のみならず、此孫息子はかなりのヂラ(方言、駄々ツ児と同意義)、いやはや、よく泣く、泣く、誰よりも、それが私に徹(マヽ)える、困る、ほんたうに困る...
種田山頭火 「行乞記」
...夏初めの試験前の調べが忙しくなるころになると...
寺田寅彦 「花物語」
...追々忙しくなった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...お秋さんはこんなに忙しく仕事をして居たと思つたら...
長塚節 「炭燒のむすめ」
...僕は忙しくてとてもそんな所へ出かける理由(わけ)には行かぬというと...
中谷宇吉郎 「先生を囲る話」
...いかに当時の記者が論説やら雑報(ざっぽう)に忙しく彼(かれ)の罪状を書き立て...
新渡戸稲造 「自警録」
...そう見えたのでございます」「フーム」「旦那様はお役所のお仕事が忙しくて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...八さん」「もう少しの辛抱だ」八五郎の手は忙しく動いて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...忙しくささやきかわし...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...忙しく弁当ごしらえに立ち働いている人たちの影が見えて来ると...
火野葦平 「花と龍」
...再び通りが忙しくなり始めた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「死の川」
...間もなく忙しくなるかも知れんからな...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...此頃忙しくて、まだ急には見られませんよ...
森鴎外 「あそび」
...彼は両手で自分の着衣をあちこち忙しく掻(か)き捜し...
山本周五郎 「思い違い物語」
...またもや忙しく奔走し...
山本周五郎 「山彦乙女」
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