...彼は忘我の状態で仕事に没頭している...
...瞑想によって忘我の状態に入ることができる...
...アートに没頭するとき、忘我の状態になることがある...
...ダンスをするとき、私は忘我の境地に達する...
...忘我の状態で活動することが、創造性を高めることができる...
...歡樂も戀愛も一時の忘我を與へるのみで...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...それにも拘らず常に自己解剖の要求に促されて始終「俺」の事を語らずにゐられなかつた――俺の事を語りながらその過敏な自意識を嗤つて「忘我」の心を求めずにゐられなかつた――その矛盾も...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...しいて自分を忘我に誘おうともがきながら...
有島武郎 「或る女」
...そのあとには色も声もしびれ果ててしまったような暗黒の忘我が来た...
有島武郎 「或る女」
...┌求むるなかれ│貪るなかれ└持つなかれ┌没我│忘我└無我六月三十日雨...
種田山頭火 「其中日記」
...忘我の気持に落ちこんでいった...
豊島与志雄 「丘の上」
...私は苦悩に似た忘我の中に沈みこみ溺れこみ...
豊島与志雄 「紫の壜」
...即ち任務を尽してゐると自覚した時に起る忘我の感じの外...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...もつと恍惚とした忘我の状態でしやべるものである...
中島敦 「狐憑」
...「頭の中へ持ち応えてゐる六ヶ敷い仕事!」も「愉快な韻文的空想!」も「架空の物語!」も「眼の前の細事は一切没却した広大無辺な無呵有の空に咽んでゐた筈の忘我の詩境!」も「ナンシー・リー」も「電話!」も「怖ろしい吹雪!」も「たゞ見る一面の雪景色!」も「……一気呵勢!」も...
牧野信一 「雪景色」
...忘我とを地獄の門として居る為に...
宮本百合子 「黄銅時代の為」
...彼女は――自分は――その忘我が...
宮本百合子 「結婚問題に就て考慮する迄」
...それと同量の深いブリリアントな忘我を愛するのだけれども...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...「没我」と云い「忘我(ぼうが)」と云い...
柳宗悦 「工藝の道」
...等しく恍焉忘我の境に入ると雖も...
横瀬夜雨 「花守」
...何か天才を生む忘我の怠惰さがあるのにちがいない...
横光利一 「欧洲紀行」
...ここも同じ人間のすむ地上かと忘我のあやしみに打たれたのも無理はなかった...
吉川英治 「平の将門」
...そこにややしばらく忘我の態(てい)で立っていたが...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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