...彼は忘我の状態で仕事に没頭している...   
...瞑想によって忘我の状態に入ることができる...   
...アートに没頭するとき、忘我の状態になることがある...   
...ダンスをするとき、私は忘我の境地に達する...   
...忘我の状態で活動することが、創造性を高めることができる...   
...忘我によつて實在の底を搜る心を解する者の一路である...   
阿部次郎  「三太郎の日記 第一」 
...歡樂も戀愛も一時の忘我を與へるのみで...   
阿部次郎  「三太郎の日記 第二」 
...併しドン・ホアンの忘我は刹那に閃いて刹那に消失する...   
阿部次郎  「三太郎の日記 第二」 
...固よりドン・ホアンの忘我と沒入とは直截で...   
阿部次郎  「三太郎の日記 第二」 
...忘我と沒入との生活があり得ないだらうか...   
阿部次郎  「三太郎の日記 第二」 
...そのあとには色も声もしびれ果ててしまったような暗黒の忘我が来た...   
有島武郎  「或る女」 
...そして忘我的な、苦痛にまでの有頂天、それは極度に緊張された愛の遊戯である...   
有島武郎  「惜みなく愛は奪う」 
...そんなときにうっかり忘我的研究をつづけていると...   
海野十三  「科学者と夜店商人」 
...ルウレットに忘我して顔を真赤にしてる私の妻を見つけて...   
谷譲次  「踊る地平線」 
...彼等もしばし忘我の境に入った...   
徳冨健次郎  「みみずのたはこと」 
...寔にそれは忘我の陶酔境でありまして...   
西尾正  「陳情書」 
...「頭の中へ持ち応えてゐる六ヶ敷い仕事!」も「愉快な韻文的空想!」も「架空の物語!」も「眼の前の細事は一切没却した広大無辺な無呵有の空に咽んでゐた筈の忘我の詩境!」も「ナンシー・リー」も「電話!」も「怖ろしい吹雪!」も「たゞ見る一面の雪景色!」も「……一気呵勢!」も...   
牧野信一  「雪景色」 
...忘我とを地獄の門として居る為に...   
宮本百合子  「黄銅時代の為」 
...互の忘我の中に何と多くの語りつくせぬものが語られるでしょう...   
宮本百合子  「獄中への手紙」 
...「没我」と云い「忘我(ぼうが)」と云い...   
柳宗悦  「工藝の道」 
...尊氏は自分で書いた弔文(ちょうぶん)にひきずりこまれているような忘我の境に立ってそれを真剣に読みつづけていた...   
吉川英治  「私本太平記」 
...忘我の時間が多いせいか...   
吉川英治  「随筆 新平家」 
...ここも同じ人間のすむ地上かと忘我のあやしみに打たれたのも無理はなかった...   
吉川英治  「平の将門」 
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