...故に菩薩は默して一切の苦を忍ぶ」(佛傳涅槃篇)この句は忘れ難い中にも忘れ難い句である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...何かしら立見君の一生に忘れ難い記念があるのだらう――などが載つてゐた...
石川啄木 「札幌」
...終生忘れ難い深い印象も此時に得るのである...
市島春城 「読書八境」
...淋(さび)しさなどは忘れ難い...
太宰治 「十五年間」
...忘れ難い思い出の種になっている...
寺田寅彦 「池」
...そのうちでも忘れ難いのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...T氏の令息との友情と共に忘れ難いものゝ隨一である...
濱田耕作 「温泉雜記」
...忘れ難い人生の場面は到るところに在るということを示しているのである...
宮本百合子 「ケーテ・コルヴィッツの画業」
...その青土瓶や絵土瓶などは忘れ難いものであります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...彫刻につれて忘れ難いのは琉球の石燈です...
柳宗悦 「民藝四十年」
...最も忘れ難いのは...
柳宗悦 「和紙十年」
...又いつまでも忘れ難い思ひ出であつたことは...
柳田國男 「祭のさまざま」
...あのほろにがい味は忘れ難い...
山之口貘 「チャンプルー」
...満谷国四郎(みつたにくにしろう)氏とも知って忘れ難い私の文筆始めの旧地である...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...おれは、忘れ難いのだ...
吉川英治 「平の将門」
...忘れ難いというだけのものを残して生きつづけて来た...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...忘れ難いのは、初めてお訪ねしたときの事だ...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...さういふ所から前の『みなかみ』とはまた異つた意味で私には忘れ難い一册である...
若山牧水 「樹木とその葉」
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