...何かしら立見君の一生に忘れ難い紀念があるのだらう――などが載つてゐた...
石川啄木 「札幌」
...そのうちでも忘れ難いのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...十年前に別れた先妻の忘れ難いおもかげが残って居たのです...
野村胡堂 「葬送行進曲」
...其時はまた俺にとつて実に忘れ難い年であつた...
村山槐多 「悪魔の舌」
...その青土瓶や絵土瓶などは忘れ難いものであります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...忘れ難い和紙の一つであります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...またここで作る焼物の厨子(ずし)も忘れ難いものであります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...和歌日本には忘れ難い歌集が数々あります...
柳宗悦 「民藝四十年」
...玉御殿の欄干と共に忘れ難い浮彫であって...
柳宗悦 「民藝四十年」
...なかなか忘れ難い...
吉川英治 「上杉謙信」
...院ノ庄の花の一夜は忘れ難いぞ...
吉川英治 「私本太平記」
...忘れ難い一夜だな」いつか...
吉川英治 「私本太平記」
...そちには忘れ難いはずの人だ...
吉川英治 「私本太平記」
...忘れ難いものだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...お通には忘れ難い――なにか敵(かたき)ででもあるように...
吉川英治 「宮本武蔵」
...母がふと洩らした呟きで今でも忘れ難い一語がある...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...さういふ所から前の『みなかみ』とはまた異つた意味で私には忘れ難い一册である...
若山牧水 「樹木とその葉」
...日本の古美術にとって忘れ難い記念である...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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