...自然と忘れがちになってくるものであった...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...またこれほど万人がきれいに忘れがちなこともまれである...
寺田寅彦 「天災と国防」
...つい象がおこるに至った原因のほうの説明を忘れがちになるのである...
寺田寅彦 「解かれた象」
...少々拙ない改新でも完全なる習俗に優ることがしばしばあるという事実を人は往々にして忘れがちなものである...
寺田寅彦 「二科展院展急行瞥見記」
...このために他人のことは忘れるともなく忘れがちになるのであった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...いつとはなしに忘れがちであった...
豊島与志雄 「或る女の手記」
...いつも彼は食事に降りてくるのを忘れがちだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...私を忘れがちになってるに違いなかった...
豊島与志雄 「復讐」
...平素私はそれを忘れがちである...
豊島与志雄 「父母に対する私情」
...興味をもっても直(すぐ)に忘れがちな子供のおりのことで...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...何も彼も虚空の彼方に忘れがちになつてゐる自分のこのごろの感情を呆れて眺めてゐた...
林芙美子 「ボルネオ ダイヤ」
...そんな昔(むかし)の少女たちのことを忘れがちであったが...
堀辰雄 「美しい村」
...私はともすると今夜がクリスマス・イヴであるのを忘れがちだったのだ...
堀辰雄 「旅の絵」
...最初の大義を忘れがちだ...
三好十郎 「斬られの仙太」
...最初の大義を忘れがちだ...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...やや忘れがちな日々...
室生犀星 「津の国人」
...それがしなど、年のせいか、近頃は、うるさい故事(こじ)有職(ゆうそく)などは、とんと、忘れがちで困る...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...危険な敵地であることさえ忘れがちになった...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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